珠洲たの通信・2002年4月号

2002年度

 今年度から土曜日が全て休みになったので,サークルも午前中から始めてみました。じっくりお話が出来て,いい点もありました。ものづくりもゆっくり楽しめたし。ボクは,1か月に1度くらいは,じっくりと授業のことを考えながら,楽しい話題の交換をしていたいなあと思います。日常的には忙しいからこそ,こういう時間が必要だなあって思っています。
 この春に異動した人がたくさんいて,新しい学校での新たな発見のお話を聞きました。Sさんの甥の担任がHさんになったそうです。
 お姉さんがHさんの学級通信を見て
「この学級通信,字ばっかりやねえ」
 それに対して,Sさん曰く。
「うちのサークルのメンバー,みんなこんな感じやよ」
「……」

■4月の参加者(5名)
M.S(U町O小)  M.O(S市H小)  K.H(Y村Y中)  Y.N(Y村Y小)  T.M(U町M中)

今月の写真

資料の紹介

1.『今月の本棚2002年4月号』 B5  3ぺ  M.O
 もっとたくさん本を読みたかったのだけど,学年始めはそんなにゆったりとした時間はありませんでした。こんな愚痴を言わずに,楽しい本を読みたいものですねえ。いつになったら自分のペースがつかめるか…
●仲田紀夫著『算数パズル「出しっこ問題」傑作選』(講談社ブルーバックス)
●竹川訓由他著『「情報・コンピューター教育」の授業プラン』(明治図書)
●片山信儀著『教師が変われば教室が変わる』(明治図書,1998,128ぺ,1600円)
●穴見嘉秀編著『「朝の読書」がもっと楽しくなるアイディア集』(学事出版)
●山田祥平&インプレス書籍編集部編『できるOutlook2000』(インプレス)
 去年もやってみた「朝の読書」ですが,なかなか良かったと思います。Sさんもそういっていました。ただ,「好きな本でよい」ということについては,「マンガじゃイカンだろう」と結論。読めない子にはそれなりの手だてをしながら読めるようにしてあげたい。そのうち,シリーズものを読みたくなってしまうようです。「朝の読書」については,もう少し原典を読んでみます。

2.学級通信『飛行船』第1号~第5号 B5  10ぺ  M.O
 今年の学級通信の題名も「乗り物」です。子どもたちに候補を出させているのですが,どうもボクが「乗り物」にするのがスキなのかなあと思います。
 昨年度の学級通信の最終号と今年4月に入ってから出した新しい通信を持ってきました。
 1~2号は「6年生に期待すること」というボクの文章をびっしり書いてあります。
 3号は「図工の時間」に3原色で色づくりをした,その感想。
 4号は「準備して欲しいもの」とテーマ短作文「長生きの秘訣」
 5号は「春」の授業の感想集です。
 一気に楽しい授業から入ることは,新しい子どもたちとのいい関係を作るためにも大切なことですね。

3.「笑った顔、泣いた顔」の授業について  3ぺ  N.N
 Nさんは,39名の5年生の担当になったそうです。統合された新しい小学校なので,子どもたち同士も,まだ名前がはっきりしないとか…。Nくんも名前をまだ覚えていないそうです。そんな学級で,アクロスティックで自己紹介をやったり,構成的エンカウンターを取り入れたり…。
 そんなNさんが,授業参観で取り上げたのが,「笑った顔,泣いた顔」『たのしい授業2001年11月号』というプランです。
 はっきり言って,これはおもしろい。爆笑の渦という感じ。実際にお札を折ってみましたが,ボクは大受けしてしまいました。Nさんは,これを学級活動でやったそうですが,ボクは「道徳の時間にもいける」と思いました。
 で,実は,ボクも,最初の授業参観に「笑った顔,泣いた顔」をやってしまったのだ。あはははは…。記録は5月のサークルで。
 で,「道徳」について話は流れたのですが,『コロンブスの卵』の卵立ても道徳の授業でやったよ,という過激な話も出て,おもしろかったです。

4.久しぶりの異動で「どっちに転んでもしめた」かな B5  2ぺ  M.S
 新しい学校で「××学級」の担任になったSさん。たった二人の担任だけど,基本は同じ。子供はかわいい。
 親任式でのお話。以前から話題になっていた「なぞなぞ」でいこうかと思ったのだけれど,この学校には『たの授』愛読者がSさんの他にも二人います。教頭さんも仮説が好きな人。そこで,別の出し物にしたそうです(内容はSさんにしかできないもの-です)。
 新しい出会いをとっても大切にしているSさんでした。
 「××学級」の担任のSさんですが,「2年教室にも3年教室にも1.5人の先生がいるという体制にしたい」と言っていました。ボクも以下のレポートで同じようなことを書いていました。

5.「マリちゃんといっしょに」 B5  2ぺ  M.O
 連続して6年生の担任になったボクの立場は,Sさんとは逆で,「マリちゃん(仮称)」を受け入れる方です。ボクも「6年生の一人としてのマリちゃん」という立場を常に取っていきたいと思っています。そういうことをつらつらと書いてみました。

6.学級だより『にじ』(第1号、第3号) B5  2ぺ  M.S
 めずらしく「命令形」ではない題名の学級通信です。扇風機やモーターが大好きな3年生ときちんとした子の2年生との「けったいな関係」が繰り出すいろいろな事件を,楽しそうに語っていました。
 「障害児教育は教育の原点である」と以前聞いたことがあります。この子たちからもたくさんのことを学んでいきたいですね。

6.本の紹介     M.S
○鈴木一雄『お天気なぜなぜ質問箱』(大蔵省印刷局発行、854円)
○大蔵省造幣局編集協力『貨幣なぜなぜ質問箱』(大蔵省印刷局発行、860円)
○多田千尋著『楽しいからくりおもちゃ』(黎明書房、1400円)
 『楽しいからくり…』に出ていた「箱カメラ」は,『たの授』に出ていた「変身ボックス」を牛乳パック1箱で作るというものです。実際に作ってみましたが,展開図から作るよりも簡単にできました。「窓」の部分を作るのがちょっとむずかしいので,子どもたちとつくる場合は,工夫がいるでしょう。
 また,『そらまめくんのベット』(福音館書店,こどものとも傑作集,なかやみわ)という絵本はおもしろいそうです。まめまめクリップの導入やまとめに読んであげたらいかがですか?

7.「チョコレートバナナ」づくり     紹介/提供  T.M
 なんかこのお菓子は,ボクがお話ししている間にできて,しかもとってもおいしかったです。ゆっくりものづくりができるのも時間に余裕があるからです。溶かしたチョコにバナナをつけるだけですが,すごくおいしかったです。クッキーにつけたりもしました。これもいけましたよ。『ものづくりハンドブック5』(仮説社)に出ているそうです。

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