資料の紹介
1.『たからmikke通信』№5~№7 B5 8ぺ M.O
№5は7月始めに本校で開催した「第1回公開授業・研究会の感想集」です。当日は,道徳の公開授業(5年生)と簡単な研究中間報告会を開催しましたが,その感想を職員に書いてもらいました。また,それを読んでの私の感想もまとめました。研究の方向として私が感じたことは以下の4点。
①本校の校内研修の方向性には間違いがないことが確認された。授業者の思いから出発し,その授業について,みんなで協力して指導案を作り上げ,実験授業をしていく楽しさとやりがいを大切にしていきたい。/「みんなでつくる」といいながらも,授業者の主体性を奪うことになってはならない。
②文章を作るのは難しいけど,これからも挑戦したい。また,その文章が他の学校現場でも使用できるように,一般化するのが望ましい。
③発問の大切さ
④GTが,どの場面で登場するのか,授業の前段ではどうか,展開部分で登場してもらうのならどどんな方法が可能か,二人三脚でずっと居てもらうことが出来る道徳授業なんてあるのか,など,いろいろ実験してみる楽しさがある。
№6は『「道徳授業」の進め方パターン・過去?編』です。過去の代表的な指導例をその問題点と共に紹介してみました。
№7は『総合学習で「地域読本」をつくろう』と題して,総合的な学習で子どもたちが調べたことを,学校としてしっかり財産として残していきませんかという呼びかけをしました。
2.「計算力の変化」 B5 5ぺ M.S
二人の「障害児」に関わってきて半年。どうしたら計算力の力が身につくのか,試行錯誤しながらこれまできました。たった二人しかいないのに,その理解の仕方に差があります。その差を埋めるのではなく,その差にあわせながら教材を与え,教え方を考えているSさんの姿に,いつもながら感心します。
19の次が20になったり30になったり,24の次が26になったりするのに,99の次の数はちゃんと100というのはまちがえない子がいます。そういう子供の姿を教えてもらうと,「数を言えること=数の認識」ではないことを再確認させてくれます。
これは,普通学級においても同じこと。よく,テストなおしや問題のなおしで教師に「間違いをもう一度考えて,直してきなさい」と言われて,最後には,泣きそうになって,先生の誘導で何となく直していたりします。そういう状態は,本人にとっては,本当のところは全く認識できていず,つじつまを合わせていただけなのかも知れないのです。そんなことには気にもせず,なんとか表面づらを整えようとする(いわゆる青100点を取らせる)教師の何と多いことか。「障害児」と共に歩んでいるレポートを読むたびに,自己反省もしきりの私です。
3.『いわゆる「障害児教育」?』 B5 6ぺ M.S
今年度,始めて障害児学級を担当したというSさん。実は大学では,ちゃんと障害児教育の講座を受けたりして勉強しています。で,今回,大学で勉強した当時と比べて,今の「障害児教育」の動きを知るために少し勉強してみたそうです。その結果をまとめてきてくれました。
1.障害者観の転換…障害者という定義が時代と共に変わってきていることを教えてくれます。
2.気になる行動・障害の理解…さまざまな障害の種類と定義についてまとめてあります。特に「(3)学習障害」は,今話題になっているのですが,ちゃんと定義などについて聞いたのは,これがはじめてでした。
参考にした本は茂木俊彦著『新・障害児教育入門』(旬報社)です。興味のある人は読んでみてください。
4.「資料活用類型と価値観の類型」 A4 4ぺ M.O
以前,道徳教育の権威?だった青木孝頼氏の著書『道徳授業の基本構想』(文溪堂,1995年)より,表題のような内容のことをまとめてみました。校内に配布したものです。以前から言っているように,今の道徳の授業を組むときにも過去の道徳の流れを知っていることは大切です。そこで,こういうものも読もうと思ってしまうのです。こういう本は,今まで手に取ることもなかったのですが,研究のためだと思うと,楽しんで読むことができてしまうので,我ながらたいしたものです。
5.「グループ分けでドラフト制導入」 A4 1ぺ Y.N
グループ分けのやり方を教えてくれました。そのやり方とは,
①リーダーを選ぶ
②名簿を見て自分のグループに入れたい子を決める
③1番をつけた子を発表し合い,重なっていればじゃんけんをする
④ほしい子がとれなかった場合は,次の二人目で優先権がある
⑤これをくり返す
こういう順番です。ただこれをやると,最後までリーダーたちから「ほしい」と言われなかった子たちが落ち込むことになります。それで密室で行う必要があるし,リーダーが秘密を漏らさないことも大切です。ちょっと危険なやり方かも知れませんが,一方的に仲良しにかたまったり,力が偏ったりしないので,よい点もあるようです。
縦割り班のメンバーを子どもたちと決めるときには,私もこれに近い方法でやっています。ただし,じゃんけんとか優先権とかは,あくまで子どもたち同士が決めていることですので,お互い仲良し同士が班のメンバーに入ることもあります。
その他に,日本手ぬぐい(花巻の方言),手回し発電用携帯ラジオ(ライト付き),「自筆:雨ニモマケズ」などがありました。
なお,右写真の掲示板は,タンクローリー車ついていたものです。「キロリットル」という単位を教えるときに,使うことが出来ます。他に,プールの容量の掲示板なんかも見つけることができればいいですね。イメージを助ける「もの」です。
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