珠洲たの通信・2003年1月号

資料の紹介

1.『計算力の変化~たんぽぽの子ら・その2』 B5  2ぺ   M.S
 10月のサークルで同じタイトルでレポートをしたものの「その2」です。
 障害児学級の二人との算数の話です。指で数えてしまう子とブロックでやってきた子との違いが出てきたという話。
 となりでさっさと計算をしていく2年生のSくんにうらやましさを感じるようになったのか,「先生,なんでSくんこんなに早く答え分かるが?」と聞いたので,ブロックを使ってやってきたからだよと答えたところ,「じゃあ,ぼくもブロック使うわ。」と言って,ブロックを使い始めました。
 こんな子供の姿を見ると,二人でやるからこそのよさというのもあるなと思います。
 障害児教育はいろんな教育の原点である-という話を何度も聞いたことがあります。こうして数や足し算の認識をしていく姿を見ることは,「普通」学級に戻ったとしても大いに役立つのに違いありません。

2.「数学パズル-すらすら解ける!?」 B5  2ぺ  K.H
 算数パズルにはまっているHさんが,問題を持ってきてくれました。
 たとえば,
「黒い靴下と白い靴下が10足ずつぐちゃぐちゃに入っている引き出しから,暗やみの中で揃った1足を取り出すためには,靴下を最低何枚取り出す必要があるか?」
という問題などです。みんなでわいわいと考えましたが,今,答えを思い出そうと思っても,カンペキに忘れている自分に気づきます。あーあ,情けない。
 このレポートには「解答」が載っていないので,今度また教えてください。
 Hさんは「2年生の選択数学」にこんなパズルをやっているそうです。生徒さんたちの感想には,「ふつうの授業よりパズルの方が頭を使っていて,よい」というものが多かったようです。

3.学級通信『飛行船』№38~39 B5  4ぺ  M.O
 №38は「アクロスティックでお正月」…この折り込み詩は,いつの間にか,私のお正月の定番になってしまいました。最近は,始業式でも授業があるので,その始業式の日に作ってもらいました。
 ある子の作品【折り込み…ほうりゆう】
    骨休め うんと働いた 両親が ゆっくり休める うれしいお正月

 №39は「売れ残ったヒヨコの運命は」…道徳の授業で「お祭りの屋台で売れ残ったヒヨコ」について取り上げました。その授業の内容と子どもたちの感想を書きました。資料そのものは内容も深く,時間があればもっと深く考えてもらえたのになあと思いました。それでも,授業者にとっては,まあまあ楽しくできました。この授業の参考資料は明治図書の道徳シリーズの中に出ていました。

4.「夷隅町立千町小学校視察報告-私的視察体験記-」 B5  11ぺ  M.O
 2002年12月,同校のS先生と一緒に千葉県の夷隅町にある小学校まで,道徳教育研究の視察に行ってきました。来年度,わたしたちの学校が発表するのですが,それに近い実践をやっている学校ということで教育事務所から紹介してもらい,行ってきたというわけです。今回は,その道中記を書いてみました。
 折角なら,書いている方も読んでいる方もおもしろいものを-と思い,学校へ行くまでのことやら,宿のことやらまで書いて,出張報告まで私の楽しみにしてしまいました。しかし,研究のエキスだけ知りたい人は,もどかしかっただろうなあ。

5.「今月の本棚・2003年1月号」 B5  4ぺ   M.O
 今月の読んだ本は,以下の8冊です。
○紀田順一郎著『デジタル書斎活用術』(東京堂出版,2002,254ぺ,2200円)
○筑紫哲也著『ニュースキャスター』(文春新書,2002,221ぺ,660円)
○世界単位認定協会編『新しい単位』(扶桑社,2002,133ぺ,1000円)
○いつもここから著『悲しいとき』(扶桑社,2001,215ぺ,1000円)
○鉄拳著『こんな○○は××だ』(扶桑社,2002,331ぺ,1200円)
○時実新子著『悪女の玉手箱』(実業之日本社,2002,268ぺ,1500円)
○小林弦彦著『旧暦はくらしの羅針盤』(NHK出版,2002,215ぺ,680円)
○西山登志雄著『動物賛歌』(新日本出版社,1978,142ぺ,1500円)
 久しぶりに,へんな本を読みました。扶桑社の3冊です。この3冊は娘たちの方が楽しんで読んでいました。一過性で楽しむための本です。お薦めは,筑紫さんの本です。一気に読めて,「News23」の舞台裏も分かります。

6.「タイ米と文化」 B5  2ぺ  H.H
 授業計画のプランを持ってきてくれました。「タイ米と日本米」を食べ比べながら,授業は進みます。
 文化という言葉の定義も難しいのですが,Hさんは「食べものや料理の仕方,生活の仕方などを文化といいます」と言っています。そして,衣・食・住の違いと,そういう違いがある理由を子どもたちに追求させようとしています。
 タイの文化を調べるために,何かいい方法はないか。また,文化の違いを話できる人がいたらおもしろいなあと思います。

7.『沖縄旅行始末記』         おしゃべり  M.S
 学校の研修旅行で,沖縄に行ってきたというSさん。その顛末記をお話ししてくれました。沖縄県玉城村発行の『糸数アブチラガマ』の本を帰宅後注文しておくってもらったこと。チビチビチリガマの場所が分からなくて,教えてもらった。沖縄のあんちゃんが先導して案内してくれた,と言うようなお話でした。

晶洞 (しょうどう druse)
岩石や鉱脈の中に生成している空洞をいい,鉱山などでは俗称で〈がま〉ともいわれる。岩石の生成後に別の地質作用による特定の成分の分別によって空洞を生ずる場合もあるが,この場合は異質晶洞と呼ぶ。ガスや熱水の作用により生成した自形の美しい鉱物結晶の多くはこのような晶洞中に結晶したもので,石英脈の中の空洞に水晶の自形結晶が成長する場合などがそのよい例である。     

 湊 秀雄(c) 1998 Hitachi Digital Heibonsha, All rights reserved.

 神社仏閣は見たいのがないよね…寺というかまえではなく,ふつうの家のようになっている。また 琉球村に,ヒージャグワーを飼っていた…「ヒージャー」は川という意味らしいが。そして,首里城に「水時計」「日時計」があった-などという話をしてくれました。

 その他,SAHの記事「羽咋大会スペシャルレポート」「お楽しみ科学実験出前屋・萌出浩」(紹介:O),「株式会社ヒーローのドッヂビー」の紹介,沖縄のアイウエオ表(紹介:S)などがありました。

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