宇出津小 尾形正宏
2009.03.15
土曜日,家族で金沢へ行ったとき,お昼はファミリーレストラン「ココス」でお食事をしました。
わたしは食べるのが他のメンバーよりはやいので,家族が食べ終わるまで,暇つぶしにテーブルの上にあった「ハバネロペッパーソース」(右の写真)という激辛ソースの原材料名などを眺めていました。
すると,その容量に目がとまりました。
このペッパーソースの中身の<かさ>は「148ml」と書かれているのです。
そのとき,
「150mlならわかるのだが,なんで148mlっていう半端な量しか入っていないのだろう」
と,とても不思議に思ったのです。
さらにまた「148ml」という数字の横には「5oz」とも書かれていました。そして,生産地はベリーズという国らしい。
そこで,わたしは予想しました。
予想
148mlというのは,5ozと同じことに違いない。
5ozならば,「5」だからキリのいい数と言っていいだろう。
「oz」というのは,外国で使われている体積(かさ)の単位に違いない。
それを無理に世界共通のml(ミリリットル)に直したために,こんな変な数になったのではないか。
で,家に帰って調べることにしました。
ベリーズとは
まずは,ベリーズという国を調べました。
国名は聞いたことはありますが,仮説実験授業の授業書《世界の国旗》にも出てこないので,どこにあるのか,どんな国なのかよく知りません。
さっそくウィキペディアで検索。
この国は,右の地図のように中米にあり,メキシコと接しています。イギリス連邦の一つだそうです。もとはイギリスの領地だったのが,つい最近(1981年)独立したようです
国旗には英国の「ユニオンジャック」は入っていませんが,それはカナダなんかと同じなのだと思います。
公用語は,やはり英語です。
人口はたったの28万人。
こりゃ少ない。
「カリブ海の宝石」と呼ばれている国だそうです。
地図も国旗も「ウィキペディア」より転載
「OZ」という単位
肝心の「oz」という単位も調べてました。
すると,「オンス」とありました。
「オンス」というと重さの単位ではないかと思うのですが,これをgに直すと「28.349 523 125 g」だそうです。なんと半端な…。で,とりあえず気を取り直してこれを5倍してみると
28.349 523 125 g×5=141.747615625g
となり,残念ながら148にはなりませんでした。
まあ,そもそも,mlは体積(かさ)の単位だし,「oz(オンス)」は重さの単位だから,これをいっしょと考えるのはおかしいのです。
しかし,さらに調べてみると,インターネットの百科事典「ウィキペディア」に「液量オンス」という言葉が出てきました。
それによると,体積(かさ)でも「oz(オンス)」を使うときがあるというのです。
体積の単位として使用されるオンスは特別に「液量オンス」といいます。そして,その大きさはイギリスでは28.41ミリリットルで,アメリカでは29.57ミリリットルだと書いてあります。
そこで,今度は,この数値を使って,それぞれを5倍してみると
英国 28.41ml×5=142.05ml うーん,こまったなあ。少なすぎ。
米国 29.57ml×5=147.85ml おおー,これは近い!!!!
となりました。
ついに,近い値にたどり着きました。
一応の結論
今回の結果は,わたしの予想どおりでした。
わかったことは,以下のようにまとめられます。
(1) ソースなどの体積(かさ)が「148ml」と半端なのは,oz(オンス)という単位をもとにして,それの5倍の量をビンにつめてあるからである。
(2) oz(オンス)には,重さと体積(かさ)の単位がある。
(3) しかもその体積(かさ)の単位にも,イギリス系とアメリカ系では微妙に違う。
(4) 「5oz=148ml」なのは,英国ではなく米国である。
(5) ベリーズは英連邦に属しているのに,米国の単位を使っているようだ。ま,原産地と作った国とは関係ないか。
(6) こういう小さいビンの容量が148mlの商品は,これだけではなくたくさんありました。
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