わくわく科学教室「ドライアイスであそぼう」

科学教室

 

 夏休み(2021/08/07),珠洲市子どもセンターで科学教室を開催しました。
 対象は,最終的には,小学校高学年としました。というのも,低学年だとこちらの指導が行き届かずに,危険なことが起きるかも知れないからです。「密になるので保護者同伴はできない」とのことでしたので,高学年としました。また,コロナ対策のために,このプランのメインでもあるシャーベット作りもできませんでした(経験を踏まえて,次年度2022年は3年生も対象として行いました)。

伝えたかったこと

 先述したように,いろいろな制約のある中,過去の実践記録(自分&仮説メンバーのもの)を比較検討し,時間的な余裕も考え,以下のような問題や作業を入れました。
・導入:ホバークラフト
・ほおっておく 水に入れる お湯に入れる 
・金属のスプーンを押し当てる
  ドライアイスから 気体が出ていることを説明する
・ポリ袋,風船に入れる
・ローソクの火を消す
・シャボン玉を浮かせる
  二酸化炭素の性質についてまとめる
・フィルムケースロケット
 わたしが伝えたかったのは「ドライアイスは二酸化炭素の固体である」「固体が気体になると約800倍のかさになる」「二酸化炭素は空気よりも重い」「二酸化炭素は火を消す(助燃性がない)」です。
 募集定員は,8名。募集してすぐに定員に達したそうです。断った子もたくさんいたとか。「先生の人気ですね」とおっしゃっていましたが,私のことをよく知っていたのは,直小の2人と正院小の1人だけでした。

わくわく教室の写真

「教室」を終えての子どもたちの感想

・さいごのロケットがおもしろかった。(4年,たのしさ度5,ためになったか度5)
・ドライアイスのことをたのしくまなべた(4年,記入なし)
・ドライアイスは水を入れると二さんかたんそがつめたかったけど,おゆだと二さんかたんそがあたたかかったです。一番楽しかったのは,さいごのおあそびです。(4年,5,5)
・ドライアイスの「もと」を知らなかったけど「もと」を知れてよかったし,家でもあそんでみたいと思いました。(5年,5,5)
・ドライアイスを使ったり,遊んだりして,知らなかったことを知れてよかったし,予想を立ててから実験をしたので,予想とくらべられてよかったです!本も見てみたいです。(5年,5,5)
・わたしはドライアイスのじっけんははじめてだったけど,みんなで協力できて楽しかった。(5年,4,3)
・ドライアイスの実験をして,楽しかった。ドライアイスを閉じこめるとはれつしてきけんだとわかった。(5年,5,5)
・ドライアイスの入っているケースの中にシャボン玉がうくことなど,ぼくのしらないことをいっぱいしれてよかった。(6年,5,5)

わたしの感想

 参加者の感想を読むと,まるで,教室で仮説実験授業をやっていたときと同じような内容が含まれていることにビックリします。「予想を立てることのよさ」「友だちと協力できたことのよさ」「ものの〈原理=もと〉を知ることの楽しさ」は,本格的な仮説実験授業をやると必ず出てくるものです。もちろん,フィルムケースロケットの楽しさは,ダントツですが。
 たくさん詰め込んだために,理由発表さえもほとんどせずに進めましたが,やっぱり予想を立てることは大切ですね。1時間しかないので,なかなか充分なことはできませんが,できれば,理由発表をもう少し取り入れればと思います。これは次回への課題です。

2022年の写真(講座の時間を1時間20分にしてもらいました)

2022年の「わくわく科学教室」(子どもセンター職員作成)

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