明けましておめでとうございます。
今年も「珠洲たのしい授業の会」の活動へのご協力のほど,よろしくお願いします。年賀状にも書きましたが,まだまだ体の動くウチは,このサークルを大切にしていきたいと思っています。今年は,もう一度原点に返って,しっかり周りにも呼びかけていきたいと思います。
小松のサークルが,今年度20周年を迎えるそうです。何か研究会やイベントをやると思いますので,ご期待下さい。
さて,12月には忘年会も兼ねまして,夜の10時30分頃まで盛り上がりました。
■12月の参加者(5名)
M.S(珠洲市I小) M.O(珠洲市H小) K.H(珠洲市O中) Y.N(珠洲市W小) H.H(珠洲市T小)
資料の紹介
1.『今月の本棚2001年12月号』 4ぺ M.O
ずいぶんいっぱいたまっていました。全部は紹介できませんでしたので,1月号に回します。紹介した本は,以下の9冊です。
●柚木利博編著『語源を知れば日本語がわかる』(ふたばらいふ新書,2001,293ぺ,857円)
●安斎育郎著『だからあなたは騙される!』(角川書店,2001,202ぺ,571円)
●辻秀一著『スラムダンク勝利学』(集英社,2000,181ぺ,1000円)
●宮治誠著『カビ博士奮闘記』(講談社,2001,229ぺ,1600円)
●立川談志著『現代落語論』(三一親書,1965,280ぺ,850円)
●日高敏隆著『犬のことば』(青土社,1999,274ペ,1900円)
●板倉聖宣・塚本浩司・宮地祐司共著『たのしい知の技術』(仮説社,2001,181ぺ,1900円)
●斉藤政喜著『耕うん機オンザロード』(小学館,2001,333ぺ,1200円)
●茂山千之丞著『狂言じゃ,狂言じゃ!』(晶文社,2000,222ぺ,1800円)
このうち,お薦めは『語源を知れば…』と『耕うん機…』『たのしい知の技術』です。『語源』は,雑学としておもしろいです。『耕うん機』は,こんなので旅に出ようとしたのもおもしろいし,旅の間の出会いがとても流ちょうな文章で書かれています。浜岸さんは,この著者を知っていました。その道では著名な人のようです。『知の技術』は,知的研究のための手引き書です。
Sさんからは『中学生の教科書』3部作(四谷ラウンド)の紹介がありました。そのうちの1冊の理科の部分を板倉さんが書いているそうなのですが,その他の教科の部分もおもろいところがあるようです。今,これを読んでいるので,次回にでも,ボクの感想を紹介します。
2.「第6学年社会科学習指導案」 3ぺ H.H
「明治の世の中」の部分の指導案です。校内研究授業用です。
「こうやって,公開授業をすると,教材研究をしっかりやるので,なかなかいい経験になる」というのは確かですね。資料を買ってあっても,なかなか日々の授業でじっくり見ることは少ないです。とくに,にがてな分野は…。
人様の授業を見たり,人様の前で授業をしたりするときには,より詳しく,昔の教科書や参考書まで開いて調べたくなってきます。
さて,授業の内容は明治維新です。有田さんの実践も参考にしながら,授業をくんだそうです。
・大名行列と文明開化の絵を見比べながら,江戸から明治への時代の変化を読みとる
・明治になって大名はいなくなったのだろうか(中心的な発問1)
・大名たちは進んで華族や士族になったのだろうか(中心的な発問2)
3.学級通信『サバニ』№48~56 27ぺ M.O
学級通信を持ってきました。内容は,
・《生類憐みの令》の授業記録と感想文…学習発表会で劇までやろうと思っていたのですが,音楽との両立は負担なので,音楽1本に絞りました。授業は大変楽しんでくれました。
・「やまなし」の感想文と宮澤賢治の詩「松の針」…やまなしの授業にはどうしても,宮澤賢治のことも知っていないといけないような気がします。賢治の詩を読むことで,やまなしの理解の手助けとなりました。今までは「永訣の朝」しか知らなかったのですが,今回,ネットで「松の針」「無声慟哭」という詩があることも知りました。Hさんは「やまなし」をやる前に,「銀河鉄道の夜」を読んでやったり,西本鶏介さんの伝記『宮澤賢治』を読んだりしているそうです。
・ものづくり「スノーマン」の作品と感想…ボクの中では,ものづくりの定番となりつつあります。今年の6年生も,喜んでくれました。今回は,材料にストローや綿棒も加えてみました。
「珠洲たの」のサイトに「定番ものづくり」(2022年より「ものづくり」というカテゴリーに変更)というページを作りました。「定番」としているものづくりがありましたら,文章をお寄せ下さい。よろしく。
・日常の出来事…ボールの嫌いな女の子が,変わってくれた様子を書いてみました。無理強いせずに<待つこと>って大切なんだなあと思いました。なかなか出来ないけどね。
4.『よそのクラスでマッキーノ』 4ぺ M.S
補欠に行った4年生に,「都道府県マッキーノ」をやってあげたところ,大受けだったというレポートです。
「日本列島どっこいしょ」をかけながらやったとか。よそのクラスで感想までとっているなんてすごいですねえ。
Sさん曰く。…自分のクラスは,たのしいことをやっても罵声が飛ぶような状態で,「もう,あんたたちなんかに楽しいことなんてしてやんない」と思ってしまって仕方ない…と。ボクにも,そういう気分のときもあったのですが,やはり,子どもたちとの出会いはたった1回なので,面倒な生活指導をしながらも,「楽しみにしている大多数の子たちのために」いろいろとやってあげようと思うようになりました。
5.CD-ROM「教務王LIGHT」 紹介 M.O
来年度から行われる「総合的な学習」をはじめとする新学習指導要領。各教科の規定の時間割が35週で割り切れないため,時間割を組むのでさえも,ややこしくて困っています。これはどこの学校でも同じことでしょう。ややこしい授業時間割を組むわけですが,集計がこれまためんどくさい。そこで授業時間の集計が出来るソフトがないかと探していました。ネット上からも5,6種類ダウンロードして試してみたりしましたが,今ひとつでした。
ところが,今回,学校で購入した本についてきた『教務王LIGHT』は大変便利です。もっともこれには製品版もあって,10k円くらいするのですから,そりゃフリーソフトよりましでしょう。で,それを紹介したわけです。ほかにも便利なソフトがあったら,教えてください。見つけるのに時間はかかりますが,一度使い方を覚えれば,相当時間の節約になると思います。
このほかにも,結晶が成長する木(S)などがありました。この木は,下の写真のように,液に着けておくと,紙の木に結晶が成長するものです。昔,金沢の100番街にあった「ネイチャーカンパニー」にもよく似たのが売っていましたっけ。で,結局この木は,お寿司屋さん(忘年会の会場)に置いてきました。
あと,いくつかあったような気がしますが,なんせお酒を飲みながらのお話でしたので,よく覚えていません。スミマセン。
話は変わりますが,仮説会員の難波さんという方が,過去の『たのしい授業』と『ものづくりハンドブック』に掲載された「ものづくり」の記事を検索するサイトをつくって下さいました。「ものづくり」もこれだけ種類が多くなってくると「どこに出ていたのか」を調べるだけでも大変だと思っていたところなので,とっても便利です。さっそく,難波さんに了解を取って,「珠洲たの」のサイトからもリンクをはっておきましたので,ものづくりをするときには,ここで検索をしてから,文献の方にあたってください。
こういう検索のページがあると,雑誌も生き返ります。ボクは創刊以来『週刊金曜日』をとっていますが,実は捨てていません。もうすぐ400号ですから,けっこう膨大な量になっています。しかし,『週刊金曜日』のサイトで検索すると,そのキーワードが第何号に掲載されていたのかが,すぐにわかります。「読んでも覚えていない単行本」よりも,役に立つこともあります。本当に便利な世の中になったものです。
さて,1月のサークルですが,緊急に組合の集会(全員参加)が入ったので,3時30分からとしたいと思います。お間違えのないように…。
では,今年も楽しい授業を目指して,たのしく研究していきましょう。
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