珠洲たの通信・2024年5月号

透明標本展 2024年度

 「あれ以来,なにも変わんないなあ」と言いながら集まったサークルでした。
 それでも,わたしの自宅にはやっと水道が来て数日後だったので,気分はけっこう晴れていました。ただ,例会場所の宝立公民館は,まだ水も来ていないし下水も直っていません。そこで,今月も,能登町の松波公民館にお世話になりました。

 5月20日,金沢21世紀美術館で開催されていた〈新世界『透明標本』展〉という展覧会に行ってきました。なかなか楽しい展覧会でした。撮影が自由だったので,いろんな標本,お気に入りの標本を写真に収めてきました(本ページのタイトル写真)。
 これって,新しい技術なのかと思ったら,作成者の冨田伊織さんは,ずいぶん前から行っているようです。というのも,先日,NPOおらっちゃの事務所の本棚を見たら,宝島社から発行された「透明標本の本」があったからです。なんと2009年発刊です。わたしは,何度もこの本棚の本を眺めているのですが,まさに「見れども見れず」ですねえ。

今月の参加者 W.T S.Mi S.Ma O.M 

今月の写真

今月の資料

1.「疲れているのか分からない」  B5  2ぺ   S.Mi
 Sさんが勤務する小学校は,校舎が使えないので中学校に間借りしています。そして,その小学校の運動会が,もうすぐ行われるそうです。中学校の運動場で。果たして,うまくいくのかな。
地震の影響
 この1ヶ月で,倒壊した(倒壊しそうな)近所宅の公費解体が始まったそうです。そしてどんどん空き地が広がります。「こんな感じで町が消えるとやっぱり寂しくなるのです」とSさん。
 断捨離でタンスや棚を廃棄すると,その中に入っていたものも処分しなければなりません。それらをどのように捨てたかのを教えてくれました。
・古着 de ワクチン…古着を送るとそれが回り回ってワクチンになるというものです。送料など,こちらの負担はあるのですが,「誰かのためになっている」ということで「捨てる」ことへの罪悪感が減るようです。
・着物のリユース…金沢に住む同級生に譲ったそうです。さらに,神奈川県に住む同級生が「古着をアロハシャツにリメイクする活動」をしているので,最終的にはそこに行くことになるそうです。なるほど,これならいい。「着物 de ワクチン」というものもあるそうです。
 ハード・オフなどに,引き出物で頂いたもの(未使用品)や,着物を持って行っても「10セットで10円」「着物10枚で100円」くらいにしかならないそうです。もちろん,作者名などがしっかりしているものは違うようですが…。
 大切なもの,思い出が詰まったものを断捨離するには,捨てる本人の納得感が一番大切なので,送料ぐらいは負担してもいいんじゃないでしょうかね。自宅で採れた野菜を,わざわざ段ボールに詰めて安くない送料をかけて子ども宅へと送っているわたしも,考えてみれば「無駄な出費」をしていると言えるでしょう。でも,相手は喜んでくれるので,それでいいんでしょう。
半月(はんげつ)の向きから
 世界一周旅行をしている研究会仲間のSさん。Facebookで,逐一,報告があります。わたしも楽しみながら読んでいます。
 あるとき,南半球で撮影された半月の写真がアップされていました。日本で見る半月とは違い,反対側半分が光っています。これはどういうことか…。疑問に思ったSさんは,オーストラリアに住んでいる甥っ子にも聞いてみたそうです。すると,やっぱり反対側が光っている半月の写真を送ってきてくれました。おもしろい!
 「南半球では北と反対」と聞いて,いろんなことを連想していくSさん。日本ではこれから満月になるけど,南半球では新月になっていくのか。カシオペア座はWではなく,Mに見えるのか。星座の名前は北半球のもので,南半球では違う名前なのか。
 自分中心で考えている天動説人間(わたしもその一人)にとって,こういう問題を解くのは難しいですね。こんなことは,宇宙に出て,広い視野で地球を俯瞰して見てみないとわかんないでしょう。さあ,シッカリ考えましょう。ここでは答えは言いませんね。
 南十字星が南半球でしか見えないことなども,分かっているようでわかんない。サソリ座は南半球でも見えるのか? 見えるけど冬に見えるのか。オリオン座は。北斗七星は見えるのか? 
 北半球では南中というけれども,南半球では太陽は北に昇るので北中か? ← これについては,わたしも分からなかったので,調べてみました。

日本の学校で習う「南中」というのは,日本において太陽が子午線を通過する現象をいいます。あくまで日本語なんですね。欧米では「meridian passage(子午線通過)」といい,日本においても天文学では「子午線正中」と呼んでいるそうです。これなら,北中であろうが南中であろうが関係ないですね。最終的には「正中」で教えてくれればいいのに…。

2.「喃々レポ・2024年5月号」 A5  8ぺ  O.M
新しいパソコン
 地震後も無事使えていたパソコンが,3月中旬頃から調子が悪くなり,結局買い換えることに。新しいパソコンはサクサク動くよという話。Windows11には,まだ慣れないので使いにくいけど,サクサク感がうれしい。
近兄の土蔵(全壊判定)から出てきた「戦争に関する遺品」
 近兄は,わたしよりも4歳年上。退職してから野菜を作っている畑は,近兄の土地を借りている。サザエ網漁にも一緒に行っていた(津波で船が使えなくなってしまった)。その近兄の住家も土蔵も「全壊判定」なので,取り壊すことにした。そこで,土蔵にある品物を外に出して,捨ててこようという話に…。
 近兄の弟妹夫婦と一緒に土蔵から運び出したものの中に,戦前の教科書や戦争に関する遺品などがいっぱいあった。これは捨てられない…と,親族の許可を得てわたしが保管することにした。今回はその中の一部をレポートで紹介した。
 出征時の旗,渡満記念の日の丸,金鵄勲章授与の賞状,墨塗教科書などだ。遺品の名前を見ると,どうも,二人の伯父さんの名前らしい。お二人とも戦死している。
 詳しいことは,のちほど,このサイトに掲載しておくので,乞うご期待。
 そうそう,戦地からのたくさんのハガキの中に,差出人がわたしの父のものがたくさん見つかった。わたしの父が戦争に行っていたのは確かだが,なぜ,近兄の祖父にこんなにたくさんのハガキを出していたのか。わたしの父は2歳の時に親父を亡くしている。もしかしたら,近兄の祖父が父親代わりだったのかもしれない。今では鬼籍に入ってしまった父親にその話は聞けない。施設に入っている95歳の母親に聞いてみたが,認知症も進んでいるし,結婚する前のことはよく知らないらしい。
 これらの遺品を授業に使うOKは,近兄+弟妹に取ってあるので,希望者は連絡して欲しい。

今月もSさんが自宅にあった「たのしい授業グッズ」をたくさん持ってきてくださった。どれも一つ100円。研究会の「楽市楽座」の店頭で手に入れたものばかり。若い子に譲るよ~ということで,たのしい授業の伝統は続くのである。

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