珠洲たの通信・2021年4月号

 COVIC-19の変異株が猛威を振るっています。能登町も珠洲市も他人事ではなくなっています。なんか窮屈な生活が続きますね。一方,一般国民のこのような思いとは裏腹に,政治資金パーティーを開いている医師会会長の存在は,なんとも情けない…を通り越して憤りさえ感じてしまいます。子どもたちが,卒業式や入学式を縮小してやっていることを思うとなおさらです。なんで,あんなことができるのか,あんな会見しかできないのか,不思議でなりません。
 さて,わたしの日常は,畑作りですね。これまでに,ジャガイモ,キャベツ,レタス,ブロッコリー,キュウリ,ナス,ピーマン,トマト(普通とミニ),エンドウを植えました。これからは,サツマイモ,ネギ,枝豆,オクラなどを植えていきます。枝豆の苗は私が作っていますが,それ以外の苗は,近所の人が苗を作ってくれています。ありがたい,ありがたい。新しい場所で畑をしていると,近所の人が寄ってきていろいろと話しかけてきます。そしていろいろと世話も焼いてくれるんです(^^;)。これが,まさに田舎にいるよさです。こういう〈人付き合いのよさ〉を求めてIターンする若者も増えているようですね。
 また,仏壇の下にあった古い登記簿を参照しながらわたしの家の土地の様子も見に行きました。実は家の田んぼの場所をしっかり確認したのは今回が初めてです。ホント,だれかに任せっきりでした(これからも任せるんですが)。となりの山との境はよく分かりませんでした(^^;;) 竹藪の竹も少しずつ整理していってます(といっても,まだ2回しか通っていない)。だから,やることはあるんですよ。竹藪の端には大きなフキの群落があったので,採ってきて食べました。これも初めてのこと。今後,一部,水持ちが悪くて田んぼを止めた土地に何か果樹でも植えようかと神さんと画策中です。

■4月の例会の参加者(6名)
 H.K   S.M   S.M   N.T   K.M   O.M 

資料の紹介

1 「珠洲たのレポート4月号」 B5   4p    H.K
 今月紹介してくれたのは以下の本・CDです。
○板倉聖宣著『たのしい授業の思想』(仮説社)
○村上春樹著『IQ84(全6巻)』(新潮社文庫)
○?『お金の超基本』(朝日新聞出版)
○タサン志摩『ベストおかず』(扶桑社)
□CD+DVD松任谷由実『日本の恋と,ユーミンと』
 上記の板倉さんの本には,「たのしい授業の教育原理」がたんとつまっています。Hさんは,読み進めていく中で,次のような板倉さんの文章で「ドキッ」としたり「ショック」を受けたりしたそうです。
教育が普及すればするほど学習意欲は低下する
人を見下すためにする勉強のつまらなさ

 確かにドキッとする言葉ですね。で,大切なのは「なぜこれらの言葉に自分がドキッとするのか」を,自分のなかでしっかりふり返ることだと思います。わたしも,初めてこの言葉を知ったときにはドキッとしました(それは大学生の時でした)。それまでの自分の勉強の大部分がそうだったことに気づいたからです。そして,これからは違う勉強の仕方をしようとしたし,実際,そうやって来たつもりです。だから,今ではドキッとしません。もう私の中では,そういう教育観は当たり前だからです。でも,こういう本は,何度も読みます。それは,知っていることと分かっていることとはやはり別だからです。身の回りの常識に流されないためにも「たのしい授業の教育原理」を常に学んでいたいと思うのです。
 とにかく,本などから引用する時には,自分のこれまでの教育実践や日常とからめながらレポートを書いてくれるといいなと思います。その方が,みんなも自分の意見を出しやすいと思いますが,どうでしょうか。Hさんは,コーヒーブレイクで,
小原さんから学んだことの1つとして「自分の失敗を語る」
というのがある,と書いています。そして実際に起きた「ラーメン事件」の話をしてくれました。とっさの時に対応出来なかった自分,すぐに対応してくれた食堂のみなさん,そしてもう一杯出てきたときの驚き。失敗することでいろいろと学べることはあるでしょう。そうそう,そういうのが知りたい。
 これからもぜひ,自分の失敗を後輩に教えてあげてください。もちろん,わたしもそのようにします。それが先人(ちょっとだけ先に生きてきた人)の使命だと思いますから。

2 学級通信「Sunshine№1~№10」 B5 18p   N.T
 今年度は,昨年理科を担当していた学年・5年生の担任になったそうです。    
 今月は,マックを駆使した素敵な「学級通信」を持ってきてくれました。題名は「Sunshine」。カッコイイじゃないですか。
「Sunshine(サンシャイン)」は,「日光」という意味です。あたたかい日差しのように,みんなをやさしく見守っていきたいという思いを込めて付けました
とNさん。学級の子どもたち同士も「あたたかい日差し」がいっぱいになるといいですね。例年通り原子番号を使い原子の種類を紹介していくのもいい工夫です。原子が〈身の回りにある〉というだけでも大切なことですね(実際あるんだけど)。人は,環境によっても左右されているのですから,教室環境などもバカにはできないと思います。
 進級作文で,ある女の子が「4年生の時の理科が楽しかったので,N先生の授業がワクワクします」という言葉を書いていました。これ,教師冥利につきますね。彼ら・彼女らの〈4月当初の意気込み〉を持続させてあげるような取り組みや指導ができるといいですね。いろいろな教科や生徒指導などについても,話ができればいいなと思います。また,いろんな実践(や質問)を持って来てください。子どもたちの感想は,とても楽しみです。 
 それにしても,写真のレイアウトなど,とても垢抜けた「学級通信」ですねえ。感心するわ。

3 「怒濤の1ヶ月」 B5  4p     S.M
 異動になったということで,慌ただしい毎日を過ごしたSさん。その顛末をまとめてきてくれました。
 今回は,離任式の挨拶を工夫したそうです。通常の「一人一人が前に立って,児童生徒に向け一言ずつ話をする」というのをやめ,転任先生グループによる呼びかけ形式で行ったんです。こうすると一人一人が長々と話をする必要もないし,特に,子どもたちの前であまり話をしたことのない役職の方は,「助かった」とおっしゃっていたそうです。慣例に囚われないことを考えていくのは大切ですね。「短いからいい」というのではありませんよ。
 新(旧)天地では,1年生5人の担任となりました。ただ,バクダン膝を抱えていて手術も予定しているので,4月は大変なようです。この辺りのことは,次回のサークルで教えてくれると思います。
 Sさんの新勤務校に限らず,今,教育界はGIGAスクールの導入でバタバタしているようです。まだまだ試行錯誤の段階ですが,こういう新しい機械が入ってくると決まって「それを使って何かできないか」ということばかりが優先されるんですよね。そんなんなくても授業はできるのです(してきたのです)が…がしかし〈指導法の一つ〉として学んでおくことは必要だろうなと思います。そういうのを知っているのといないのとでは,今後の授業づくりも違ってくると思うからです。そういう〈新しいもの〉を道具として使えるようになるためには,〈使うための練習時間〉も必要になると思います。例えば金づちの存在を知っていてもすぐに本棚を作ることはできません。最初は,釘を真っ直ぐ打つ練習からですよね。そして,木の質によっては釘で割れないように先にキリで穴をあけておくとかの知識も必要ですし…。
いろいろ面倒だけど,まさに「きっかけの論理」で自分もできるようになったら,それはいいなと思って,半分楽しんでいます。
とSさん。そういう心構えがいいな。そういえば,Sさんは病院でのできごとからも,学んでいるのでした。
驚くことに私に午後からの診断を勧めたDr.Aが,Dr.Kが私に説明している時に,一緒に話を聞いていたのです。どう見てもDr.Aの方が年配だったけど,ちゃんと学んでいらっしゃるのです。これって大事な姿勢ですよね。
 変化する教育界,変化しない教育界。いろいろと大変なことはあるだろうけれども,自分らしさを失わず,「理想を掲げて妥協する」「旗幟鮮明にして昼寝する」姿勢で,少しずつ仲間を増やしていってください。
 1年生とは,さっそく「きんちょうしないふりかけ」「牛乳パックごま」「指導順を工夫したひらがな指導」「水道方式を意識した数指導」を始めたようです。瞳を輝かせて授業を受けている子どもたちが浮かんできます。

4 「喃々レポ〈随時随所無不楽〉2021年4月号」 A5 12p  O.M
 今月の話題は,主に福井ブルーと呼ばれている「笏谷石」についてまとめてきました。「まとめてきた」といっても,地質がどうの…ということよりも,わたしが足で稼いだ情報を記録してきただけです。でも,こうやって「調べよう」と思って出かけるって,とても楽しいです。単なる旅行とは違います。目的意識があるのです。今回の1泊2日は「神さんの退職旅行」といいながら,わたしの趣味で連れ回していたようで申し訳ないんですが…しかも前日には二人で「ブラタモリ」の福井編2本を見て復習・予習をしました。まるで,修学旅行の事前学習みたいですね。
 S.Yさんの教え子の話題を出しましたが,それに関して,以前のYさんのレポートも2種類持ってきました。教師1年目のYさんの,素敵な感性が光るレポートになっています。学校の日常をこうして切り取るのが,レポートの醍醐味ですね。書いている方も読んでいる方も楽しいです。
 わたしには,こういう学校での日常がないので,普通の日常から切り取ってレポートが書ければいいなと思っています。

提案(レポートの電子化)
 昨年,一度だけリモートでサークルをしました。その際にDropboxでデータを共有する設定をしました。それ以来,サークルのレポートをこのDropboxに入れているメンバーもいます。
 わたしは,昨年来,これまでのサークルに提出された過去のレポートも整理しているのですが,紙データは本棚1段分くらいになる量です。今後,急に増えるとは思いませんが,電子データ化しておくと,なにかと便利だと思います。
 サークルの例会が終わってからでもいいので,レポートをDropboxに入れていきませんか。これが,わたしからの提案です。PDF化しておけば,どの機種でも見ることができるので便利です(スマホでも見れますから)。いつでもどこでも…です。ファイル名は「20120515_○○(名前)」とかにでもすればいいと思います。フォルダは「年度毎」です。サークルでご意見を聞かせてください。

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