珠洲たの通信・2025年7月号

2025年度

 いよいよ自宅の前の家も解体が始まりした。そして,またまた雨漏りも見つかりました。ズレている瓦を根本的に直していないので,シートがめくれたり,ガムテープが剥がれたりするんです。これで3度目の応急処置。瓦屋はなかなか来てくれません。昨年の秋に発見してからもうすぐ1年になります。応急処置に来てくれた大工さんは「ほかの業者に頼めば…」なんてことを言ってくれますが,見積もりまでとっているので,なんだかねえ。
 じっくり研究ができるハズの夏休みも終わり,現場では運動会練習真っ盛りかも。現職を退いてからは,〈学校にいるからこその季節感〉はなくて,なんだか違う感じの季節感――NPOの季節感ならまだいいけど,最近は,お寺の季節感――があったりします。これはこれで,次のステージに生きているってことなんでしょうね。

今月の参加者  N.T  N.R  S.Mi  O.M

今月の写真

今月の話題本

こちらは,2025年発売の新版です。
『瑠璃の宝石』
これは2019年発行の新版

今月の資料

1 Noteでレポート「やり切った1学期」 note  S.T
 新年度,1年生を担任されて,初めての学期を「やり切れた」という素晴らしい達成感で終えられたとのこと,本当におめでとうございます。お話を聞いて,読み聞かせや計算カード,学級掲示など,一つひとつの取り組みに丁寧に向き合ってきたことが伝わってきました。
やり切れた要因の自己分析
 Nさんが挙げられている「やり切れた」要因は、どれも納得できるものばかりです。
○子どもたちと支援員さんの存在:支援の必要な子が少なく,さらに支援員さんの協力があったことで、スムーズに学級運営ができた。
○低学年特有の時間の余裕:毎日5時間授業であるため,放課後の時間を準備に充てられた。
○高いモチベーション:これまで積み重ねてきたものがない,まっさらな状態の一年生だからこそ,妥協せずに自分のやりたいことに取り組めた。
 この最後の点が特に素晴らしいですね。高学年担任の経験があるからこそ,「自分ごときが…」という謙虚な気持ちから一転,「自分がこの子たちのスタートを創るんだ」という強い責任感とやりがいが生まれたのでしょう。
 一方,「これが普通と思われるのも…」「今後一年生を担任するチャンスがないのでは…」といった懸念も正直な気持ちだと思います。もちろん,今後の配属はわかりませんが,今の経験は必ずNさんの財産になります。「一年生を担任してこれだけやり切れた」という事実は〈自信〉になります。また,たとえ学年が変わっても,今回の経験で得た「子どもたちの意欲を引き出す工夫」「基礎学力定着への取り組み」は,きっと他の学年でも応用できるでしょう。

2 「その日,私は沖縄にいた」  B5  4ぺ  S.Mi
 冒頭で書かれていた菜園の話ですが,去年のスイカの種から一つだけ芽が出てプランターで育てているとのこと。毎朝のぞき込むのが日課になっているそうで,成長が楽しみですね。――しかし,残念ながら,赤くなった実はカラスか何かにやられたそうです(SさんのFBより)。また,給食に出たアメリカンチェリーの種を植えてみようとしたら,中3の女子生徒に「口から出した種が育つわけない」と突っ込まれた話も,思わず笑ってしまいました。
 さて,今回の旅行は「慰霊の日」に沖縄にいたいという目的で,旅行の仲間であるミナさんとスミコさんと3人で行かれたそうです。ミナさんが沖縄市に住んでいるにも関わらず,那覇市内のホテルに泊まってくれたとのこと。やさしいね――サークルでは「沖縄市ってあるんか?」※1と話題になりました――。
 この旅行で特に印象深かったのは,偶然の出会いから繋がった故宮城喜久子さんと宜野座ぎのざ映子さんの話でした。以前Sさんが,お世話になった宮城さんの書籍広告――『ひめゆりの少女』(高文研)――をグループLINEに載せたことがきっかけで,今回お世話になった宜野座さんの叔母さんが,宮城さんと同じひめゆり学徒隊だったことが分かったとのこと。宮城さんの隣で銃弾を受け亡くなった安富祖あふそ嘉子さんのお話には胸が痛みます。Sさんが「この旅は宮城さんに導かれたと感じられた」というのも,とても素敵なことだと思います。
 宜野座さんは,学生運動の後遺症と闘いながら,平和教育に尽力されている方だそうです。78歳になってもその活動を続けられていることに、頭が下がります。当初予定していたひめゆり平和祈念館や辺野古への案内は,宜野座さんが手術を控えていたため見送られたとのことですが,代わりに案内された鍾乳洞「CAVE OKINAWA」が,かつて沖縄戦で多くの住民が身を隠していた場所だったという話は,平和を考える上で重要なことだと感じました――サークルでは,鍾乳洞としての観光スポットになっているということには違和感も――。
 辺野古では,「キャンプシュワブ」前の警備員に車のナンバーをチェックされているかもしれないという話や,新基地建設阻止を訴える「浜のテント」に「勝つ方法はあきらめないこと」と書かれていたという話は,沖縄の抱える問題の根深さを改めて感じさせられました。
 最後に,喜屋武岬と平和祈念公園に立ち寄られたとのこと。喜屋武きやん岬で,亡くなったおじいやおばあの慰霊碑を全て回っているという男性と出会われた話は,とても心に響きました。沖縄では「まだ戦争が終わっていません」というSさんの言葉は,わたしたちも決して忘れてはならないことだと感じました。

※1 沖縄市について…Sさんの友達・ミナさんからの情報
「沖縄市は、よく県庁所在地と間違われます。 51年前にコザ市と美里村が合併して、沖縄市になりました。 今でも、基地のまち、コザと呼ばれてますよ。」

3 「喃々レポ・2025年7月号」  A5  8ぺ  O.M 
 今月は,能登半島地震後の私の生活と,家庭菜園に関する話題について書きました。
 一つ目の記事は,学生時代の友人との40年ぶりの再会についてです。学生の頃,わたしは京都の「あおい荘」というアパートに住んでいました。そこでは様々な大学の学生たちが仲良く暮らしていました。そして今年7月,その頃の同級生の一人がバイクで私を訪ねてきてくれました。能登半島地震がもたらしたプラスの出来事の一つが,この旧友との再会でした。震災後,連絡をくれた友人や親戚,そして連絡がなくともわたしを案じてくれた人が大勢いたことに気づき,感謝の気持ちでいっぱいです。
 次に,鶴保議員の「運のいいことに」という発言を聞いて思ったことを書きました。人は「自分や身内が被災しなくてよかった」と考えるのは自然なことです。それは利己的な遺伝子(リチャード・ドーキンス)に支配されているためです。しかし,この思いと「能登で地震があって運が良かった」という発言は全く別物です。鶴保議員は,自身の主張(二拠点生活)を後押しする出来事を「運がいい」と捉えたのでしょうが,そこには被害者への配慮が感じられません。自分の主義主張のためなら,他人の不幸さえも利用するような政治家は,やはりいらないと思います。わたしたちが何よりも大切にすべきは,自分の主張の前に,まず被害者に心を寄せることだと訴えたいのです。
 最後に,以前購入していた『伝承農法を活かす家庭菜園の科学』という本について紹介しました。本格的に野菜作りを始めて5年が経ち,無農薬・有機肥料での栽培に苦労しています。この本は,昔ながらの農法が持つ科学的な根拠を説明しており,なぜ畝を高くするのか,なぜ敷き藁をするのか,なぜ剪定するのかなど,家庭菜園での様々な疑問に納得のいく答えを与えてくれます。例えば,タネを複数個まとめて植えるのは,タネとタネの間に空気を溜めて酸素と発芽温度を確保するためだそうです。また,キャベツは集団を好むため密植が適しているのに対し,ハクサイは孤立を好むため株同士の競合を避ける必要があるなど,植物ごとの生態が解説されています。この本を参考に、これからの野菜作りが少し変わりそうです。

4 「銀化ガラス」と『瑠璃の宝石』の紹介  スピーチ  N.R
  Rちゃんは,なんだか不思議な実験を見せてくれました。銀化ガラスという「虹色に光るガラスを何ヶ月かかかって作ってみよう」というものです。詳しいことは忘れましたが,ビンの中に,ソーダガラスと何らかの液体を入れて,長時間放置しておくだけのようです(口絵写真)。夏休み明けがたのしみです。
 また『瑠璃の宝石』という漫画も紹介してくれました。まさに,鉱物・宝石に夢中になっているRちゃんのための漫画本ですね。アニメもあるようです。学校の七夕かざりの短冊に書いたRちゃんの願いは,「鉱物学者になれますように」だって(口絵写真)。どこまではまっているんだろう。
 いずれも上記口絵で紹介してあります。
 下の動画は,アニメ『瑠璃の宝石』に関する特別番組の一つです。銀化ガラスのことも紹介されています。

 そのほかにも,いろんな話題がありましたが…。写真で残っているのを紹介します。
 右は「沖縄ブラックサンダー」という沖縄土産です。「沖縄黒糖使用」「北谷の塩入り」という文句も見えます。ところが,裏面を見ると…なんと製造者は「有楽製菓株式会社 札幌工場」とあります。当然,住所も札幌市。なんだか地産地消にしては,ムダな気がしますが…。
 もう一つ沖縄のネタ。沖縄の新聞にもいわゆる「お悔やみ欄」があるのですが,その掲載のされ方がこちらと違うんです(口絵写真)。石川のように,亡くなった人と喪主だけではなく,亡くなった方の親戚一同が――その関係と共に――並んで掲載されているのです。これはスゴいです。沖縄がいかにご先祖~未来に続く家族を大切にしているかの証とも言えそうですね。

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