珠洲たの通信・1997年12月号

 あけましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いします。さて、みなさんはどんなお正月をむかえましたか。「1年の計は元旦にあり」と言いますが、どのような「計」を立てたでしょうか。「そんな古くさい言葉にかまっていられるかよ」とおっしゃるかもしれませんが…。
 昨年の正月のボクは、「久しぶりのパソコンを手に入れて、のめり込みそうだ」と感じていましたが、全くその通りになりました。この年末年始も、自由な時間は、よくパソコンの前に座っていました。もう、何となく、おたくの世界ですね、こりゃ。ただ、Windows95が出て便利になったとはいえ、ちょっとパソコン調子が悪くなると(これがまたよくあるのだ)、再インストールしか手を知らないので困りものです。システムの基本を知っていると、ちょっとした方法で直せるようなきもしますので、やっぱりMS-DOSも勉強した方がいいのかなあなんて思っています。うーん、ますますのめり込みそうな気配だ。
 てんで、この前、パソコンがエラーを出してフリーズしちゃいました。NECに症状を言って尋ねたところ、「そりゃ、システムの再インストールしかありませんね」と言われて、ガーン。今まで作成したファイルの一部はうまく救えましたが、一部はなくなっちゃいました。パソコンの世界に入ってしまったみなさん。バックアップは面倒くさがらずに定期的にやりましょうね。

■12月の例会の参加者(5名)
M.K(柳田村Y小)  R.I(七尾市A中)  M.S(珠洲市I小)  H.H(珠洲市T小)  M.O(珠洲市K小)

資料の紹介

1.『サイエンスシアターに参加して』  7ぺ  M.S
 9月からずっとサークルができなくて3ヶ月ぶりでした。それで、このレポートの副題にも「9月例会用レポート」と銘打ってあります。毎月やりたいのは山々なんだけど、土曜日にどうしても断りきれない用事がありすぎて困ります。
 さて、このレポートは表題の通り、8月に金沢で行われた「サイエンスシアター」にスッタフ兼参加者として参加したSさんのざっくばらんな感想が書かれています。金沢での「サイエンスシアター」は昨年に続いて2度目ですが、このときも盛大に行われたようです。リハーサルの前から、緊張と期待の様子のSさん。でも、持ち前の図々しさ?で、塩野さんとグッドなペアになり、見事にスタッフの仕事もやり遂げたようです。
 「サイエンスシアターは、啓蒙運動ではなく研究活動だ」という言葉になるほどとうなずきました。「サイエンスシアター97会計報告」もありました。なんと1円も狂いはなかったそうです。すごい会計だ!!

2.『行ってよかった 元気になれたよ!』   2ぺ  M.S
 この副題は「12月例会用レポート-四条畷でのこと」です。もう、最近は行きたいところはどこまでも、のSさん。今年も四条畷の発表会に行って来ました。授業は小原さんの《浮力と密度》を見たそうです。授業の進め方も大変参考になったとか…。うん、うん、わかります。講座は《落下運動の世界》に出席。「数学って美しいんだなあと実感できた」そうです。うん、うん、わかります。この授業書案をまだ手に取っていない方、是非一度見てみてください。
 あと、やはりビック対談のことが話題でした。仮説実験授業の初期から関わっていらした4名の個性の強い人たちが、パネルディスカッションで討論をしたらしい。なかなか頑固な人たちで、さすが仮説実験授業学派です。このときのテープ起こしのガリ本が出たら絶対買うぞー。4人の一人、上廻昭氏のレポート「仮説実験授業に対する感想文から読みとれること」のコピーも持ってきてくれました。特に、この中の最後の文章について、西川さんからつっこみがあったそうです。少し長くなりますが紹介します。
これらの感想文を見て私は主体的に授業に参加できることを、子どもたちに喜んでもらえる、仮説実験授業のすばらしさを感じます。仮説実験授業が民主主義教育をしているのだと、誇らしく思います。そして同時に[討論]の重みを改めて感じます。民主主義の平等の原理は、すべての人の考え・アイデアが尊重されるということです。少数の意見が大切にされるということです。仮説実験授業は[討論]をさせることによって、この原理を教えることができていることを、この感想文からも知ることができるからです。

3.「講演会報告」   H.H
4.「第6学年道徳学習指導案」と「授業記録」   10ぺ  H.H
 道徳の授業「資料名:木曜日の夜」の指導案と授業記録です。「子どもたちに任せた授業をしたい」と思い、少しずつ指導した結果、そういう形でできたという記録です。新しいことに挑戦するHさんの刺激が、おもしろいです。結構いろいろな質問や話が出ました。

5.「指導主事訪問と仮説実験授業」 3ぺ    匿名
 指導主事訪問の日に仮説実験授業をやったのですが、その後の指導主事の言葉に対する匿名さんの気持ちが綴られていて、ちょっと感動しました。指導主事は「仮説実験授業を見た人から必ず出てくる疑問」を未だに言っているという感じです。たとえば、
・なぜ、演示実験なのか
・授業書は、目の前の子どもにあわせて変えて使うのです
・授業中の態度が悪い子が居る
・当てものでしかないのではないか
というようなことを、いやらしく言われたらしいです。
 反論はしたものの、指導主事に指摘され、割り切れないものが残った匿名さんは、次の2点について生徒に質問して感想を書いてもらっています。生徒の感想文の実物を見せてもらいましたが、どれも素直な字で書かれていてこれまた感動しました(今度まとめてほしいな)。
 ボクたちの向くべき方向は、管理職や指導主事や組合ではなく、目の前の子どもたちや親たちがどれだけ支持してくれる授業ができるかです。

6.『「たまごっち誕生記」を読んで』   4ぺ  M.O
 横井昭裕著『たまごっち誕生記』(KKベストセラーズ,1400円)という本を店頭で見つけ読んでみました。その中から、ボクたち教師の研究や生き方に役立ちそうな話を抜き出してみました。特に、「理想を掲げつつ妥協する」話は、その通りだよなあと思ってしまいます。なんでもかんでも突っ張っていた若い頃の自分を思いだして、笑ってしまいました。

7.「複式のカリキュラム作りを進めよう」   28ぺ  M.O
 10月の下旬、うちの学校で「珠洲市僻地複式研究会」なるものが開かれました。この資料は、そのときの全体会で発表したものです。当日の授業案と複式の問題点などを書いてみました。
 「これからの複式研究会の目指す方向を論議しようじゃないか」というボクの提案に対して、たいした反応は返ってきませんでした。なぜだかはよくわかりません。会長さんが、言い訳ばかりしていたのには参りました。
 ボクらは、1年間授業を続けている。1時間の授業研究につきあっている暇はないと言えば言い過ぎか? 1時間1時間の積み重ねが1年間ならば、その1時間は次の1時間につながるものでなければならない。複式学級の2学年分をじっくりと教材研究する自信がボクにはない。それだけのことだ。授業記録も持ってきました。あと、単元を終えてのボクの感想もまとめました。次回持ってきます。

 そのほかには,野村さんの「ドリブーデンNo.4~No.9」(紹介:O),「おもちゃの紹介・もの作りの紹介(S)などがありました。
 野村さんは,今,プラハの日本人学校に勤めています。今年度が2年目だったと思います。「プラハに行こう」という話もありましたが,とりあえず今年の夏は立ち消えとなりました。今は,この「たより」で我慢してください。電子メールのやりとりをしたい人は,下記へどうぞ。野村さんのE-mailは****です。気楽に「ドブリーデン」の感想でも送ってあげてください。
 12月には例会の後に忘年会もしました。お寿司やさんで,延々5時間ぐらいいたのかな。レポートをたたき台にして話したり、9月からたまっていたものをだしたという感じでした。たまには,時間を気にせずにゆっくり話すのもいいですね。次の日、ボクはダウンしていたのですが…いい気になって飲み過ぎました…反省。

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