珠洲たの通信・2000年11月号

2000年度

 あけましておめでとうございます。本年も,「珠洲たのしい授業の会」でいっしょに研究をしていきましょう。
 いやはやたいへんなお久しぶりです。通信としては昨年の7月号以来ということで,皆様にはいろいろとご面倒をおかけしました。昨年4月にも言いましたが,昨年のボクの時間の使い方にはちょっと例年とは違うものがありまして,サークルや研究に使う時間が極端に少なく,愚痴だけ多く,どうにかこうにか新年を迎えられました。ただ,その間,サークルの例会は開いていたわけですが,連絡はメールで済ませていました。まあ,メールがあるから通信を書かなくてもよかった,と言えるかもしれません。
 そういうわけで,今回は,8月から11月までのサークルの中で,記憶に残っていることと,手元にある資料を紹介します。参加者もよく覚えていないので,スンマセン。

今月の写真

8月の合宿にて
9月の例会にて

資料の紹介

1.『たのしい授業』『アトム戦隊ゲンシマン』     紹介 M.O & K.H
 8月の例会は,勤プラでした。確か4人でお泊まりしたようなきがします。
 ビデオ『たのしい授業』(2本組)や『ゲンシマン』の上映は,合宿のように時間がたっぷりあるときでないとできないので,今回はじっくりみられてよかったです。
 『たのしい授業』は,小原さんの授業を中心として流れていきます。昔教え子だった子(今は大人)のインタビューもあって,仮説実験授業が持っている潜在的な力を感じさせてくれます。
 一方,『ゲンシマン』の方は,あのゲンシマンが,な,なんと動きます。しぐさもかわいいし,声もまあまあ。素人が作ったとは思えない出来映え。パソコンを駆使すると,ここまでやれるのかと感心します。2学期に入って,ボクも5年生の子どもたちに見せましたが,喜んでみていましたよ。《もし原》をやったあとには,是非見せてやりたいですね。

2.「5年生総合的な学習中間報告」   1ぺ  M.O
 ボクが4月からやってきた総合的な学習の時間(35時間)の中間報告です。学校で提出を求められたので,書いてみました。
 総合的な学習は,今は移行期間だということですが,最近の新聞の論調を見ると「総合,総合と言わないで,基礎基本が何よりも大切」という具合です。それはもっともなことですね。総合と言いながら,生活科の延長か,外遊びの延長をやっていたんでは,いかんでしょうなあ。

3.学級通信「海賊船」№26   2ぺ  M.O
 《世界の国旗》の感想文集です。と言っても,これは,授業の途中で書いてもらたったものです。4年に一度のオリンピックにちなんで総合的な学習の時間に授業をかけました。どの子も大変楽しんで授業を受けてくれました。運動会の万国旗にも興味を示してくれたし,韓国と朝鮮の選手団の旗が「朝鮮(韓)半島」だったことも見つけて教えてくれました。まさに,こういう授業こそ「世界のバラバラな国ぐにを見る基礎基本」なのだなあと我ながら悦に入っております。

4.学級通信『ひだまり』№7,9   9ぺ  M.S
 両方とも,子どもたちに「一番を書いて下さい」と書いてもらったのを集めたものです。№7は「①夏休みの一番,②二学期に向けて」の一番を2種類。№9は「運動会でのあなたの一番」です。
 対象は6年生ですが,<だらだらと作文を書かせる>より,<一番くやしかったこと><一番がんばったこと>など的を絞って短く書いた方が,短時間で学校でもできるし,子供の思いもはっきりしていいときもありますね。

5.組立紙工作『人体』     紹介  M.S
 『たの授』に出ていたものを仕入れてきてくれました。ただ,買っても,自分でやってみないことには授業に取り入れることもできません。Sさんにコツを教えてもらいながら,じっくり色塗りをしました。実は,途中で夕食になってしまったので,ボクの人体模型は未完成のままです。もう少しでできますので,時間があるときに完成させます。

6.スチロールトレイで作る『はんこ』     紹介  M.S
 これも『たの授』に紹介されていたものですが,自分ではやってみようと思いませんでした。で,実際に準備してやってみると,これがとても簡単できれいなんですよ。ビックリです。
 ボクは早速,教室で子どもたちに紹介しました。みんないくつも作って遊んでいました。習字紙にも押して,学級習字展をしました。味がありましたよ。簡単にできるので,定番のもの作りになりそうです。

7.『パイナップルの炭』     紹介  T.M
 写真を見て下さい(ホームページ上でのこと)。パイナップルがそのまま炭になっているのです。これはすごいです。パイナップルは,有機物です。炭素化合物です。かわいい野菜のセットもあるそうです。
 いったい誰が買うのか?とも思うのですが,炭はにおい消しなどにも利用されているようなので,これはこれで,ちゃんと需要があるんでしょうねえ。ボクも一つほしいなあ。

8.国語授業記録「100万回生きたねこ」   11ぺ  H.H
 佐野洋子作『100万回生きたねこ』を国語の教材として授業にかけたという話と,その4時間目の指導案および授業記録です。
 記録を見てまず驚くのは,児童が積極的に発言していることです。さすがHさんのクラスです。
 このときの全授業記録があれば,ボクたちの授業をかけてみることができるので,まとめてくれませんか?

9.指導案「6学年総合的学習指導案」   2ぺ  H.H
 授業の流れは,次の通りです。
モンシロチョウについて知っていることを出し合う→今(11月)でも畑のキャベツにモンシロチョウの幼虫(アオムシ)はいるのだろうか→実際に畑に行って調べる→さっきのアオムシはこれからどうなるのだろうか→『ファーブル昆虫記』を読む→日本のモンシロチョウもさなぎで冬を越すのか観察しましょう→モンシロチョウの他にも,冬に備えている昆虫を探しに行きましょう(続く)
 この授業のおもしろいところは,身近な観察と『ファーブル昆虫記』という読み物とを結びつけ,「日本でも同じだろうか」と問題を投げかけているところだと思います。ボクも小さい頃に『ファーブル昆虫記』を読んだことがありますが,この本の中に出てくる昆虫は日本にはいないと思っていました。別に誰に言われるまでもなく,そう勝手に考えていました。外国の話だと思っていたわけです。だから,こうして「名作」と「現実」を結びつける授業が大切だろうと思うのです。

 どうにか思い出して書いてみましたが,記憶が曖昧でもしかしたら変なことを書いているかも知れません。どうかご容赦を。
 今年は,マイペースに,地道に活動をしていきたいと思っています。あと,この「サークル通信」ですが,みなさん,インターネットにつながっているようなので,郵送はやめようかなあと思ったりもしています。ただ,紙に印刷した場合のよさというのもあるし,特にお隣に進めたりする場合は,紙のサークル通信があった方がいいとも思いますしね。このあたりについては,次回のサークルでも話題にできたらいいなと思いますが…。3月までは,郵送代も頂いていることだし,サークル通信は発行します。
 あと,ホームページ上の「珠洲たの通信」について今後の予定を書いてみます。
 今までは,フツーの<サークル通信>と<写真編>とに分けていました。これは,「情報は,文章だけでよい」という人がより見やすいように(パソコンにとって軽いように),写真なんかいらないと言う人もいるだろうということで分けていました。ブラウザ(インターネットを見るためのソフト)の機能にも「写真は取り込まない」という設定ができるくらいですから…。写真が多いページは,開くのに時間がかかることは,みなさんよくご存じだと思います。
 しかし,ボクがHPを作り始めた3年前と違い,最近はモデムの速さも56kが普通で,半数ぐらいはISDN(64k)を使っているようです。もっともボクのCanbiは,まだ30k代ですが…。
 と言うわけで,わざわざ2種類作る必要はなくなったようです。ボクの作業の時間的なことも考えて,ホームページには「サークル通信写真編」だけを載せることにします。要するに,文章の内容はこのサークル通信そのものを使い,そこに写真を2枚~4枚ほど載せるというパターンです。

追伸:2022年に,これまでのHPを全面的にWordpressでリニューアルした際に,「写真編」は削除して,すべて「珠洲たの通信」に含ませました。

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