本年表は『石川県教職員組合珠洲支部50年誌 いばらの歩み』（発行：珠洲支部，1997）及び『反連協の歩み』（発行：反連協，2005）を元に作成しました。
よって，珠洲原発反対連絡協議会（反連協）や労働団体及び地元市民による反対運動を中心にまとめてあります。
1975（昭和50）年
10.30 市議会全員協議会で『原子力発電所，原子力船基地等の調査に関する要望書』を国に提出することを決定
1976(昭和51)年
1 月 中部・関西・北陸3社が，珠洲原発構想を発表
1978（昭和53）年
3.25 ｢珠洲原発反対連絡協議会（略称：反連協）｣結成（会長：河岸二三）
10.28-29 原発立地予定地でチラシ配布（反連協）
11.01 原発講演会（講師：久米三四郎氏）
1979（昭和54）年
3.28 スリーマイル島原発事故発生
4.03 珠洲市長に申し入れ（反連協）
9.12 反連協第2回総会
1980（昭和55）年
9.08 反連協第3回総会
1981（昭和56）年
4.01 敦賀原発放射能垂れ流し事故隠し発覚
4.29 黒瀬市長辞職に伴う市長選挙。谷又三郎当選，河岸二三氏，反原発で善戦
6.02 谷市長「原発は当分静観。火電の勉強会を」と表明
7.11 反連協第4回総会
1982（昭和57）年
6.25 反連協第5回総会
1983（昭和58）年
4.24 珠洲市議会選挙，河岸二三氏落選。市議会で革新ゼロに。
6.09 ｢コストの面から火電の立地は困難｣と結論。以降，行政は再度〈原発誘致〉に焦点を絞る
7.29 反連協第6回総会
12.16 市議会で，市長，原発推進を表明
1984（昭和59）年
1.04 中西石川県知事「関係方面と地元の斡旋にあたりたい｣と積極発言
4.01 ｢珠洲電源開発協議会｣事務所開設
5.21 反連協第7回総会
11.07 中電｢事前調査｣申し入れ
1985（昭和60）年
4.22 無競争で林市長（第1期）誕生
7.14 反連協第8回総会
1986（昭和61）年
1.03 ｢高屋まちづくり推進会｣設立
3.01 石川県｢珠洲電源立地推進班｣発足
4.26 チェルノブイリ原発事故発生
5.26 珠洲市｢チェルノブイリ原発事故説明会｣を開催(随所で)
6.14 市議会｢原子力発電所誘致｣を決議(全員与党)
7.18 反連協第9回総会
9.11 寺家地区の移転対象者が「原発反対」の請願を提出
10.07 劇団はぐるま座『夏の約束』公演｡「珠洲文化会議」結成
1987（昭和62）年
3.02 愚安亭遊佐ひとり芝居「こころに海を持つ男」上演(地区労主催)
4.04 文化講演会「原子力の未来」(珠洲文化会議主催)
4.26 市議選投票日。地区労推薦の国定正重氏上位当選。議会に反原発の灯ともる
5.23 杉山副知事，寺家予定地視察
7.03 反連協第10回総会
1988（昭和63）年
2.21 広瀬隆講演会(地区労主催)
4 月 ｢寺家地区原子力発電所立地に伴う住宅・宅地移転者の会｣結成（行政指導）
5.18 関電｢年内には何らかの意志表示をしたい｣と発言
5.21 反連協第11回総会
9 月 寺家地区，移転対象家屋調査始まる
9.27 広瀬隆講演会
12.01 能登（志賀）原発着工
12.14 関西電力，事前調査申し入れ
1989（平成元）年
1 月 寺家で「故郷を愛し自然を守る会」結成(反原発を明示)
1.07 昭和天皇死去
同日，｢珠洲文化会議｣，柳田で懇親会。
2.16 ｢止めよう原発!珠洲市民の会｣結成
3.15 市民の会，市長選に北野進氏（29）を擁立
4.03 ｢トーク＆トーク地球を語ろう｣(おすぎ，広瀬隆) ，広瀬隆講演会
4.16 市長選投票日。林氏当選（第2期）。原発反対候補（北野＋米村）の票が林氏を上回る
5.12 関電，高屋で事前調査強行。反対派，阻止行動を開始
5.17 市民の会，「原発反対署名」活動開始
5.18 反連協第12回総会
5.19 市民約100名が市長との面会を求め，市役所で座り込み。市長現れず。
5.20 午前2時頃，機動隊導入。市民を排除
蛸島漁協が原発反対決議採択。以後，各種団体が原発反対の決議をあげる
5.22 市民約300人が市長と会談。途中で退場した市長の帰りを待って40日間の市役所会議室「占拠」始まる
5.25 反原発緊急報告会（県教組珠洲教組青年部）
6.01 突然，高屋の作業員倍増。珠洲支部も独自の動員を組む
6.10 県教組珠洲支部第98回定期大会。｢原発反対特別決議｣を採択
6.13 珠洲支部，市・議会・電力に申し入れ
6.17 ｢珠洲原発反対ネットワーク｣結成
6.24 ｢原発はんた～い!｣集会とパレード(ネットワーク主催,700人)
6.25 高屋に｢監視小屋｣完成
6.30 市議会閉会。市役所｢占拠｣を自主解除。知事・副知事,高屋を訪問
7.14 高屋町づくり推進会総会開催。反対住民4名脱会
7.23 参院選投票日｡粟森喬当選｡
7.31 県青年部｢珠洲市民の会｣との連帯行動（～1日）
8.04 反原発ちょうちん祭IN飯田
8.06 県評・原水禁主催｢8･6非核,平和,珠洲原発やめよ！石川県集会｣(飯田～蛸島間をデモ)
8.18 (～20)『あしたが消える』映写会と講演会
8.24 県･高教組,珠洲原発反対を市･関電に申し入れ
10.21 県評･能登エネ協主催｢珠洲原発立地可能性調査再開を許さない10･21全能登集会｣(1200名）
この年，こうした集会・デモのほか，｢反原発オークション｣｢反原発風船とばし｣｢反原発リサイクルバザー｣｢講演会｣など,多彩な催しが,市民グループなどによって企画･実行された。
1990（平成2）年
1 月 『トリビューン能登』（編集発行：落合誓子）創刊
1.03 寺家で｢自然を護る地権者の会｣結成
1.27 フレッシュ･ナウ総決起集会
2.18 衆議院選挙投票日。高橋みなこ，珠洲で善戦
2.23 林市長・田畑市議ら市有力者による寺家地区原発予定地での土地先行取得が発覚
5.23 NHKドキュメンタリー’90『原発立地はこうして進む』放映
5月下旬 ｢土地共有化基金｣募集開始
5.29 反連協第13回総会
10.18 泉滋子著『鳥ではないから』出版
1991（平成3）年
2.03 知事選投票日。中西氏8選
2.08 県議選へ，北野進氏立候補表明
2.09 美浜原発2号機，蒸気発生機細管ギロチン事故発生
4.07 県議選投票日｡北野進氏が初当選（7320票）
4.21 市議選投票日｡原発反対派の4人が当選
5.31 未明,能登原発に核燃料搬入
7.27 反連協第14回総会
1992（平成4）年
6.17 反連協第15回総会
7.22 ｢新谷のり子コンサート｣開催
10.07 落合誓子著『原発がやってくる町』発刊
10.31 輪島で「原発反対の集会･デモ」開かれる
11.02 能登(志賀)原発試運転開始
11.21 ｢原発反対!珠洲市民集会｣
1993（平成5）年
2.01 樫田準一郎氏，市長選出馬表明
2.08 能登半島沖地震発生
2.28 時局講演会（筑紫哲也，本田勝一）
4.18 市長選投票日。林氏3選。不正疑惑発覚
4.24 ｢疑惑選挙の徹底糾明･選挙のやり直し｣を求める集会･デモ
5.12 ｢事前調査阻止･疑惑選挙糾弾｣集会･デモ
5.24 FNSドキュメンタリー『能登の海・風だより』放映
6.03 ｢不正選挙を糾明する会｣結成
6.13 県選管に対し｢選挙無効の審査申し立て｣を行う
6.21 反連協第16回総会
6.29 政府総合エネルギー会議，珠洲を｢要対策重要電源｣に指定
6.30 ｢事前調査阻止!高屋集会｣
7.30 能登原発，営業運転開始
8.25 県選管に意見陳述
9.16 中西知事，蛸島視察に抗議行動
9.28 市議会｢原発立地促進決議｣を強行
11.13 ｢事前調査阻止!不正選挙糾弾珠洲集会｣（1000名）
11.21 推進派｢珠洲原発立地推進総決起大会｣開催
11.30 県選管,｢審査申し立て｣を棄却
12.24 名古屋高裁に｢珠洲市長選無効｣を提訴（原告団2191名）
1994（平成6）年
2.02 中西知事死去
2.16 第1回公判
3.27 県知事選投票日。谷本まさのり氏初当選
4.19 第1回支部委員会。谷本氏，珠洲労働会館2Fへ当選のお礼
5.25 反連協第17回総会
9.05～06 裁判所，全投票用紙の検証
9.08 蛸島漁港｢第16回全国豊かな海づくり大会｣会場に決定
10.30 ｢珠洲原発白紙撤回! 不正選挙糾弾集会｣（350名）
1995（平成7）年
3.25 原発講演会｢原発銀座はガン多発地帯｣（明石昇二郎氏）
3.31 県議選告示。北野進氏，無投票で当選
4.23 市議選投票日｡原発反対市議5人全員当選
6.02 パーティー｢やったね! またがんばろうよ!｣(主催ネットワーク)
6.19 反連協第18回総会
9.06 第13回公判。結審
10.22 ｢珠洲原発白紙撤回･不正選挙糾弾集会｣とデモ（300名）
12.08 高速増殖炉「もんじゅ」ナトリウム漏れ事故
12.11 名古屋高裁金沢支部，｢珠洲市長選挙無効訴訟｣勝利判決
1996（平成8）年
1.20 ｢樫田準一郎後援会｣新年会
5.29 反連協第19回総会
5.31 最高裁，上告を棄却。珠洲市長選挙無効確定
6.01 ｢珠洲市長選挙無効訴訟｣勝利確定報告会
6.04 林前市長，再選挙出馬断念。後継者に貝藏治氏を指名
7.11 かしだ凖一郎総決起集会
7.14 市長選投票日。貝藏氏当選
7.15 珠洲市役所家宅捜索を受ける。田畑助役，公選法違反の疑いで逮捕される（7.30に辞任）
8.04 新潟県巻町，原発住民投票で反対が6割を越す大勝利
9.16 ｢第16回全国豊かな海づくり大会｣(蛸島漁港)
9.24 市議会，林元市長を名誉市民に選定
10.20 衆議院選投票日。鍵主氏惨敗
11.16～17 第1回 ｢豊かな自然を守る珠洲の秋祭り｣
12.25 前助役田畑被告，有罪判決
1997（平成9）年
1.15 長橋海岸に流出した重油漂着
1.16～2.16 ボランティアによる重油回収作業
3.11 東海村の動燃再処理工場で火災･爆発事故
6.23 反連協第20回総会
8.02 「谷本正憲珠洲市民後援会」結成総会
10.18～19 第2回豊かな自然を守る珠洲の秋祭り（第1部）
10.25～26 第2回豊かな自然を守る珠洲の秋祭り（第2部）
11.16 地域振興市民フォーラム
1998（平成10）年
3.15 石川県知事選挙投開票（谷本正憲氏再選）
3.29 輪島市長選投票日（梶文秋氏当選）
5.23 『もののけ姫』上映会
6.23 反連協第21回定期総会
7.12 第18回参議院選挙投票･開票（いわもと荘太候補当選）
9.09 能登原発運転差し止め訴訟控訴審判決（名古屋高裁金沢支部）
「原発は負の遺産」「国の安全審査は万能ではない」ことを認定
10.25 第3回豊かな自然を守る珠洲の秋祭り
1999（平成11）年
3.29 原発いらん!! 大集会（飯田）
3.30 原発いらん!! 大集会（蛸島）
4.11 県議選投票･開票（北野･上田当選）
4.25 市議選投票･開票，柳田達雄氏当選（落合･新谷･赤坂･小谷内･橋本の5名も当選）
内浦町議員選投票･開票，小路礼一郎候補当選
5.29 原発反対うれしいうれしい!! 大集会
7 03 調査阻止10周年記念大集会
7.12 敦賀原発2号機で 一次冷却水漏れ事故発生
8.10 小林圭二講演会
9.02 志賀原発２号機着工
9.30 東海村JCOで被曝事故発生
10.23～24 第4回豊かな自然を守る珠洲の秋祭り
映画『鉄道員』上映会，フリーマーケット
12.12 藤田祐幸氏緊急講演「見えない恐怖，遅い情報 検証・東海村臨界被曝事故！」
2000（平成12）年
2.22 三重県知事｢芦浜原発計画白紙撤回｣
3.22 「もんじゅ」訴訟で，住民側敗訴の判決
4.25 講演会｢芦浜原発白紙撤回への道｣
5.13 元気の出る反原発大集会
5.27～28 藤田祐幸講演会
5.31 藤井学昭講演会
6.04～05 藤田祐幸講演会
6.18 市長選投票日（泉谷氏…6690票，貝藏氏…9300票）
7.31 反連協第23回定期総会
10.21 第5回豊かな自然を守る珠洲の秋祭り（1日目）
10.29 第5回豊かな自然を守る珠洲の秋祭り（2日目）
2001（平成13）年
2.20 飯田高校生・市長と懇談会で，原発問題が出る
6.21 刈羽村住民投票報告集会
6.27 第24回反連協定期総会
9.11 米で同時多発テロ
10.21 第6回豊かな自然を守る珠洲の秋祭り
11.04 秋の映画祭『A.I』
11.06 原発フォーラム開催中止，実行委員会解散
11.07 浜岡原発ECCS系配管爆裂事故
12.04 貝藏市長フォーラム開催断念
2002（平成14）年
1.27 緊急講演会「原発老朽化時代」講師：小林浩夫氏
3.17 石川県知事選挙，谷本知事三選，投票率，過去最低
5.19 河岸二三氏（前反連協会長）逝去
第1回原発問題リレーシンポジウム
6.08 反連協第25回定期総会
6.09 第2回原発問題リレーシンポジウム
6.28 市内漁協合併「すずし漁協」誕生
8.26 「すずし漁協」の有志が「珠洲市原子力発電所建設反対対策委員会」設立総会
10.20 第7回豊かな自然を守る珠洲の秋祭り
11.16 映画「アクセレイと泉」上映会
2003（平成15）年
2.16 久米三四郎氏講演会「もんじゅ裁判講演会－勝訴の背景とこれから」
4.13 石川県議会選挙投票日。北野氏惜敗。
4.27 珠洲市議会議員選挙投票日。市民会議議員全員当選。
内浦町議選，小路礼一郎氏当選
5.24 高屋見張り小屋草刈り行動
6.20 反連協第26回定期総会
11.01 第8回豊かな自然を守る珠洲の秋祭り
11.14 藤田祐幸報告会
12.05 珠洲原発計画「凍結」発表。珠洲原発反対ネットワーク蛸島集会
12.24 東北電力，巻原発計画白紙撤回
2004（平成16）年
3.28 巻原発勝利集会（新潟県巻町）
6.13 珠洲市長選投票日，貝藏氏三選
8.24 反連協第27回定期総会
2005（平成17）年
2.01 北野進著『珠洲原発阻止へのあゆみ』発刊
3.31 珠洲電源開発協議会解散
4.02 高屋見張り小屋解体作業
5.30 最高裁，もんじゅ裁判控訴棄却
10.29 反連協第28回解散総会 『反連協の歩み』発刊
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