珠洲たの通信・1995年3/4月号

 遅くなりましたが「サークル通信4月号」をお送りします。
 先月は,珠洲市議選があったこともあり,結構,忙しくて,バタバタした月でした。なんせ,現役をやめられての柳田達雄先生の出馬は,教え子であるボクも人一倍力が入ってしまいました。ボクが執行部だから,ということよりも以前の教え子として(物理を習ったのだが,結果的にボクは物理学部に進むことになった),教師になってからも環境問題(原発問題)の分科会で一緒になったり,反原発運動を一緒に組織したりしている関係上,一生懸命になってしまったというのが,本当のところです。
 結果は,トップ当選という快挙を成し遂げたので,本当にうれしかったです。
 話は変わりますが,選挙の前日と当日のお昼まで開かれた福井仮説実験授業入門講座に,SさんとHさんとボクの3人で行って来ました。土曜の朝5時にボクの家を出発し,途中朝食を食べたりしながら,福井の芦原温泉についたのが9時半ごろ。さっそく「圧電ポン」の準備をして,ものづくりの講座が始まりました。もう予想を上回る人出で(100人以上くるなんて事は全く考えてなかった),「圧電ポン」も売れるは売れるは(別に金をもらった訳じゃないが)。
 板倉先生の講演は2本も準備されていたし,授業書体験講座も2種類受けれたし,小原さんのあったかい生活指導の話をナイターで聞くこともできたし,とにかく満足満足の2日間でした。そうそう,小松のKさんがレジメを用意してくれたお陰で,組合活動の在り方なんて話を板倉先生から聞くこともできました。だれかテープ起こししてくれればなあと思っていますが・・・。
 今年度の支部の教研は仮説の会に習って「定刻主義」を目指します。

 4月は選挙公示日の前日ということで,K先生(地区労議長)には申し訳ない設定だったなあと思っております。でも,楽しかったよ・・・。
 以前のサークル通信から漏れていた資料がありましたので紹介しておきます。ゴメンナサイネ。結局,4月のレポートは次回に報告させていただきます。

例会の参加者

■3月の参加者(5名)
M.S(内浦町M小)  H.H(珠洲市H小)  M.O(珠洲市K小)  K.H(珠洲市M中)  K.O(輪島市M小)

■4月の参加者(4名)
M.S(内浦町M小)  H.H(珠洲市H小)  M.O(珠洲市K小)  K.O(輪島市M小)

資料紹介

1.学級通信「12人の光R」No.23  2ぺ   M.O
 映画監督の山田洋次さんが書いたエッセイの中の「勇敢な少年」という文章を6年生の道徳の授業にかけたときの授業の様子と子どもたちの感想文です。この文章は,以前の『たのしい授業』に新総合読本の一つとして紹介されていたものです。学級通信の僕のムズビは-いい文章は,心に何かを残してくれますね-でした。ちゃんちゃん。この話,とってもいいですよ。本当です。

2.学級通信「維新」No.15   2ぺ   M.S
 いきなり「卒業まであと113日」なんて書いてあるので,なかなかビックリです。このころのSさんは,子どもたちが卒業する日を一番気にしていたのではないかなあとも思いますが…違うかな。
 この学級通信は「生命」という授業の1時間目(6年生)です。5時間計画くらいで,エイズの話にもっていきました。人権の観点からの「エイズの授業」はM小学校の健康教育発表会の当日公開されました。ボクも見せてもらいました。「自分がもしエイズになったら,まわりの人達の反応は変わると思うか」という問いかけで始まり,実際にあった話を読んで,「無知からくる偏見」「偏見から出る差別」で結ぶというものだった。生きることを徹底的に否定された実話(新聞記事?)は,結構ショックでした。

3.数学科学習指導案「三平方の定理」  10ぺ   K.H
 中学校での数学の授業で「三平方の定理」をいかに教えたかというレポートです。直角三角形を方眼紙上で書き,それぞれの辺を一辺とする正方形の面積をでして,その法則を見つける-と言うことなら,小学生でもやれそうです。一度小学校でもやってみようと,盛り上がりました。だれかやってみましたか。(授業が遅れていてそれどころじゃないわよ←陰の声)

4.学級通信「12人の光R」No.39~40  5ぺ   M.O
 No.39は,卒業を前にしての最後の理科の授業《自由電子が見えたなら》を終えての子どもたちの感想文集です。いい評価だったので授業をしてよかったです。仮説は,その後《世界の国旗(縮刷版)》を授業しました。その授業は,一日に2時間やったりして,卒業式の前日に終わりました。国旗の不思議な世界に,喜々として授業してたのがよかったです。
 No.40は,卒業式の10分前に子どもたちに配って読んだB5の文章です。こんな内容を読むのはちょっぴり恥ずかしいけれど,こんなふうにプリントにしておくとその恥ずかしいこともわりとすらっと言えるから不思議です。お陰で,子どもたちはすばらしく感動的な卒業式をしてくれました。参観者のノーミソの中には,「生きる」の朗読や「さよなら友よ」の合唱が残っていることでしょう。

5.版画の作品のコピー  2ぺ   M.S
 「指相撲をする人」というテーマを決めてやった結果の作品です。大変うまくできていて感心しました。当初の予定よりも時間がかかったそうですが,子どもたちの満足度もそれ相応にあったようなので,いいんじゃないですか。彫り方彫る方向等,一つ一つ指導したそうなので,先生はたいへんつかれるとか。キミコ方式と一緒だねこりゃ。

6.環境問題を扱った授業後の感想  2ぺ   M.S
 道徳の1時間でやった実践です。「風が吹けば桶屋が儲かる」式で,四角の中を穴埋めしていってもらうという進め方です。
ハンバーガーを食べる→(  )→(  )→(  )→(  )→(  )→(  )→自分の家が床上浸水する
 さて,(  )の中にはどんな言葉が入るでしょうか。あまりにも(  )が多すぎて考えにくかったようで,いくつかの質問を考えながら順番に入れていったみたいです。もう少し短くして,子どもたちのいろんな意見が出てくるようにすると,おもしろい授業になりそうです。ただし,その場合は,答えをバ~ンとお話と写真何かで紹介するというパターンでしょうが。「風が吹けば桶屋が儲かる」方式は,違う場面や教科でも使えそうですね。

 言い訳する訳ではありませんが(という言い出しそのものが既に言い訳の書き出しであるのだが),教研集会の準備等があって,今回もサークル通信が次の例会ぎりぎりになってしまいました。せめて10日くらい前に出したいと思っているのですが,どうしてもいけませんなあ。
 新しい出会いもありそうです。6月には青年部の皆さん仮説実験授業を見てもらう予定です。これを機会に「たのしい授業」に興味を持ってくれる人が増えるといいなあと思います。

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