直小学校(当時) 濱野裕之
2002.02.10
指導主事訪問の授業でモンシロチョウを題材に総合学習の授業を行った。12月に入っても畑のキャベツにはモンシロチョウの幼虫がいる。「この幼虫はこのあとどうなるのだろうか」というのが授業のポイントである。答えは、「さなぎの状態で冬越しする」である。
この授業を受けて「今度、岩坂ダムに虫を探しに行こう」と提案した。子どもたちは、大喜びであったが、「冬に虫を探すのは大変なので、どういうところを探すと見つかりやすいのか調べておいておいて下さい」と宿題をだしておいた。
授業も一段落して、いよいよ岩坂ダムに虫探しに行って来た。天候は、今にも雨が降り出しそうな天気であったが、なんとかもった。日頃の行いが良いせいだろうか。見つかった虫は、次のようなものであった。
1.葉の裏にいた緑色の幼虫
岩坂ダムについて、最初に見つけたのが、この幼虫であった。枯れた葛の葉がたくさんあった草地で、班ごとに探したのだが、結構たくさんみつかった。何かの卵のようなものも葉の裏にたくさん産み付けられていた。
2.葉の裏にいた灰色の幼虫
これも、やはり葛の葉の裏に見つけた何かの幼虫である。しかし、何の幼虫なのかは、よくわからない。
3.飛んでいた蚊に似た虫
4.土の中に隠れていたゴミムシの一種
5.ヤママユガの仲間と思われるガの繭
6.道の脇に生えていたススキのくきに産み付けられたカマキリの卵
岩坂ダムの周回コースの道の脇にはススキが所々生えている。このススキにはたくさんのカマキリの卵が産み付けられていた。
7.土の中にいたヤスデ
8.落ち葉の裏に糸で繭を作って冬越ししていた何かの幼虫
9.何かわからない虫の幼虫?
10.枝の先に見つけたウスタビガ繭
虫探しに出かける前に調べた図鑑に載っていたウスタビガの繭を見付けて、とてもうれしかった。
11.榊の木の葉の裏に隠れて寒さをしのいでいたウラギンシジミ(蝶の一種)
ウラギンシジミも 図鑑にでているから、きっといるはずですからさがして下さいといっていただが、それからしばらくして、智子さんが見付けてくれた。
12.ダンゴムシの一種
虫探しの最後にみつけたのが、このダンゴムシでした。
冬にも、想像以上に虫は活動していました。また、はっきりと活動していることは見えなくても、さなぎの形でじっと春を待っているもの、卵の形で草の茎に産み付けられているもの、土の中で、寒さをさけているものなど、たくさんの虫がいることがわかりました。
学習は、教室の中だけとはかぎりません。しかし、どうしても学習の場所はは、教室となりがちです。もっと外に学習の場を広げていくことが、これから必要になってくると思います。
虫から、さらに鳥へ、そして環境へと学習意欲が広がってくれることを願っています。
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