暖かい地方のくらし(沖縄)

社会

第2時 気候を生かした農業

【質問1】右の新聞記事は何月のものでしょう(月の部分は隠してある)。
 ・石垣島の場所の確認する。
 ・1月,2月,3月,4月,12月など…
なんでこんなに早く植えるの?
 ・台風が来るから
 ・2回くらい作るんじゃないの? 暖かいから。
 この新聞記事は「沖縄さとうきび畑」という商店の店長さんから送ってもらいました。このお店からはこの授業に使う「さとうきび」と「教材用ビデオ」を買いました(後述)。

【説明】(「本土と二期作,三期作の稲作の1年」を見せて)
・二期作って,米を2回作っているようだ。
・三期作ってのもあるのか?

<資料>
『沖縄県の産業と環境(5年生の社会科副読本)』(沖縄時事出版)

【問題1】沖縄県と石川県を比べると,どちらが米を多く作っているだろう。
   予想 沖縄県の方が多い
      石川県の方が多い
      あまり変わらない
 ・沖縄県は石川県より狭いので,無理。
 ・沖縄は1年に2回作っているから多い。
 ・沖縄県は狭いけど,2回作っているから,結局同じくらいではないか。
 ・人口が多いから沖縄県の方が多い。
 ・山とか平地を見ると山の麓に作ることが多いのではないか。だから石川県の方が多い。

 本当は,「沖縄は少ない」と言う意見が多数派になると思っていました。4月に学習しているからです。しかし,子ども達は,私の導入にまんまと引っかかり,4月の既習事項よりも,最近やった都道府県の面積や日本の地形,都道府県の人口などと絡めた意見が多く出ました。おもしろいものです。

【説明】生産量のグラフを見る。この圧倒的な差にビックリしていました。そして,次のグラフを見せる前から「では沖縄に何を作っているのだろう?」と考えはじめたようです。

そこで,沖縄では畑自体が少ないのかどうか軽く聞いたあとで,「耕地面積」のグラフを見せました。水田はとても少なくて,耕地面積の2%しかありません(『県勢』等より自作)。

【質問2】では,主に沖縄では何を作っているのだろうか。
   ・パイナップル
   ・ゴーヤ
   ・サトウキビ
 沖縄では「サトウキビ」がたくさん作られているということを知っている子が私が思ったより多かった。
<資料>上記の副読本・59ぺ

【説明】沖縄で一番多く作られている作物はサトウキビです。サトウキビからは砂糖がとれます。
 ここで実物登場。一本1200円の価値は十分ありました(2022年の値段は2800円)。
 ・曲がっている
 ・大きい。
 ・冷たい
 ・固い。竹のようだ。

【問題2】サトウキビがよく作られているのはなぜか予想する。
・台風に強いから
・水不足にも強い。
・日光に強い
・暖かいところが好き
・海水でも育つのではないか

【指示】さとうきびが沖縄でつくされている理由を教科書から見つける。
 ・地中深く根を張る
 ・日照りにも強い

【指示】今日学んだことを自分の言葉でまとめる。


 この時間は,本校の公開授業でした。たくさんの先生方が来ているなかで楽しく学習できました。
 帰りには「黒糖」を一つづつ食べてもらいました。「苦い!」と言いながらもうれしそうにほおばる姿が印象的でした。授業参観をしていた保護者の方にも食べてもらいました。

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