第1時 台風対策と水不足対策
【質問1】沖縄と言えば,どんなことを思い浮かべますか?「沖縄と言えば○○○」という文でノートに書きなさい。
・沖縄と言えば暑い。
・海がきれい。
・行ってみたい
・パイナップル
【指示】沖縄の場所を地図帳で調べる。那覇市の北緯も調べる。
【問題1】これは沖縄の家の写真です。みんなの家とちがうのは,どこですか?(教科書の写真)
・壁が白い
・屋根にタンクのようなものがある。
・屋根のかたむきがゆるい。
・コンクリートでできている(これがなかなか出てこなかった)。
【質問2】なぜタンクがあるのだろう。沖縄は雨が少ないのだろうか?
予想を立て,討論する。
・雨が少ないからタンクがあるのだ。
・暑くて雨が降ってもかわいてしまうからタンクがあるだけだ。
・沖縄は台風が多いと聞いたことがある。
【説明】東京都と沖縄県那覇市の年間降水量と気温のグラフ(平年値,気象庁HPより作成)を見せて,沖縄の降水量が多いことを知る。
【説明】沖縄はよく台風の通る場所です(教科書,資料集)。そこで台風対策として,漆喰に固めた瓦や石垣などを作っています。最近では,コンクリートの家が多くなってきたようです。
漆喰とは「石灰(せっかい)」の唐音。沖縄には琉球石灰岩があり,それを利用しているのだろう。竹垣島の写真も見せた。
【問題2】降水量が多いのに,なぜ水不足で悩まされているのでしょう?(ここで衛星写真を見せる)
・すぐにしみこむから
・川が少ないから
・暑くてすぐにかわくから
・沖縄は山が少ないから
・台風は来るけど,他の月日が少ない(前のグラフで論破)
・たくさん使いすぎて大変。
<資料>
サイト「衛星画像.JP」(http://www.eiseigazo.jp/)
より
【ヒント】石川県と沖縄県の地図を見せる
・わたしの予想に反して,山に注目した子どもが数人いた。そしてしっかり説明できた。ビックリである。
・これは「日本の地形」の時に山と川の関係をやっていたおかげだと思う。
<資料>
・沖縄県地図…『沖縄県の産業と環境』(沖縄時事出版)より
・石川県地図…『小学生の社会(4年生)』(日本文教出版)より
【説明】沖縄県では,山が低くて川が短いので,貯水力が少ない。特に南の方はあまり山がない。
・沖縄県と石川県の主な川の長さの合計と流域面積の合計(右)のグラフを見せた。これにはとても納得していた。
・国土交通省やウィキペディアのデータから自作
【指示】どんな方法で,水不足対策をしているのだろうか? 資料集から見つけよう
・ダムを造っている(北水南送)
・地下ダム
・海水を真水に変える(淡水化施設)
地下ダムが造れるのも、沖縄の地盤が「琉球石灰岩」であるため,あらゆる所に水をためられるからだそうだ。
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