珠洲たの通信・1998年8月号

1998年度

 秋祭りのシーズンですねえ。この9月の上旬は,地元の祭でほとんどの自由時間を費やしてしまいます。で,毎日食べて飲んで帰ってくるわけで,家へはただ眠りにくるだけ。何ともはやすごい1週間をおくっていました。でも,ボクは地元の若い衆の祭が好きなので,苦にはなりませんが…(ホームページにも「鵜島の祭」というコーナーを設けたくらいですから)。
 それでも久しぶりに行った学校は,一日いると疲れたりする仕事場だったりします。
 さて,この「珠洲たの通信」が遅れたので9月の例会の連絡が出来ませんでした。てなわけで,無連絡で何人くるかなあと思いましたが,結局,ボクとSさんの2人でした。これから,もし連絡がないときは原則として第3土曜日にしていますので,よろしくお願いします。
 そういうわけでこの「9月号」には,8月の合宿の様子を紹介します。

8月の合宿の参加者(6名)
M.S(珠洲市I小)  R.I(七尾市A中)  K.H(珠洲市H中)  M.T(内浦町O中)  M.O(珠洲市H小)  H.H(珠洲市T小)

資料の紹介

<ロケットと反動>に関する資料

1.<ロケットと反動>授業体験   授業者   M.O
2.「<ロケットと反動>を楽しむ   4ぺ   M.O
3.「授業プラン「ロケットと反動」を作ろうと思ったきっかけ(松田勤)」 4ぺ   紹介  M.O
 合宿のメインの一つは,授業プラン<ロケットと反動>の体験です。実験道具一式を能登勤プラに持ち込み,体験しました。外はあいにくの雨だったのですが,ペットボトルを飛ばしたりするときには,少し晴れてくれました。他のお客さんも見ていましたが…どう思ったのでしょうか。
 <ロケットと反動>を授業するにあたり,なるべくなら準備すればいいものを書いてきたのが資料2です。「ペットボトル発射装置」「くもんのペーパークラフト・アポロ11号」「映画『アポロ13号』」が準備できると,授業の内容が一回り大きくなります。
 次の日の帰りに飛ばしたペットボトルロケットは,勤プラのがけの下へと消えていきました。あ~あ。もう一つ作らなきゃ。
 結局,2学期からの授業では,もう一つロケットを作りました。これについては次号で紹介します。

海外旅行に関する資料

4.「アメリカ旅行での雑感」    2ぺ  M.S
5.アメリカ行き   お話     T.M
 SさんとMさんが1週間ほど米国旅行に行ってきたそうです。同行したのは珠洲の英語サークル仲間たちです。そして,2人は途中その仲間と別れ,なんと「グラス・アーモニカ」を作っている工場を訪ねてきたそうです。
 Sさんたちは,インターネットを使ってこの工場の存在を知り,電子メールで情報交換しながら,住所だけを頼りにタクシーで行ったそうです。それでその時のビデオも見せてもらいました。デジタルビデオの映像は綺麗です。
 グラスアーモニカをひいているSさんを見て「世界はすごい」「インターネットはすごい」「あの女2人はすごい」と再確認しました。
 以上のことはレポートのふれられている以外のことです。
 レポートでは,アメリカの交通道徳について考えたこと,レディファーストのことなど,日本との比較で書かれています。
 おみやげは「ALBERT EINSTEIN MEMORIAL AT THE NATIONAL ACADEMY OF SCIENCES」のパンフレットでした。でも,全部英語で内容はわからんのだ~。
 そうそう「アメリカの世界地図はアメリカが中心か」って問題。どうも今じゃヨーロッパと同じ地図らしいです。ただ,Sさんたちが乗った飛行機の中にあったパンフには,アジア大陸が真っぷたつの「アメリカが中心の世界地図」が出ていました。この地図を見たい人は「珠洲たのホームページ」(珠洲たの通信・写真編(ページの下にあります)でどうぞ。

6.「台湾を旅して」    3ぺ  K.H
 昨年,韓国に行って来たHさん。今年は職員旅行で台湾に行って来たそうです。「修学旅行に出かける生徒のよう」に早起きして,関空から台北空港へ。ここでもやはり,交通道徳の違いにビックリしたらしいです。「国立故宮博物館」へは,ボクも行ってみたいなあ。
 台湾にも「青天白日旗」という国旗はあるのですが,一太郎の図形部品には入っていませんでした。
 台湾のおみやげは,台湾で売っている世界地図(色々な地名が中国語で書かれていておもしろい),国立歴史博物館で買った絵描き(ボクのもらったのは林風眠)のキーホルダーなどでした。

7.オーストラリアの旅     お話  T.M
 Mさんはこの夏休みに,オーストラリアへも行ってきたそうです。なにかの子ども使節団?の引率として行ってきたとか。詳しいことはよく分かりませんが。
 おみやげには,オーストラリアで売っていた世界地図を買ってきてくれました。この地図は北半球と南半球が逆さまになっている地図(つまり南が上の地図)です。もっとも,この地図は,実際にオーストラリアで使われているものではなくて,観光用に売っているとのことでしたが…。でも,珍しいのですよね。ちなみに中国語でオーストラリアのことを「澳大利亚」と書くそうです。

8.韓国の旅     お話  M.O
 ボクのはじめての海外は,お隣の韓国。「疲れる前に帰ってきた」と言ったら笑われましたが,そんな2泊3日の旅でした。これも職員旅行です(こんなことでもないとパスポートなんて取りに行かないもの)。この旅行の記録をまとめようと思っている間に夏休みも終わってしまいました。
 もっと長くいたかったし,もっと事前にいろいろと勉強していけばよかったです。これが今回の反省点。10年のパスポートをとったし,来年はどこへ行こうかな。
 おみやげは,韓国の普通切手数種類。

その他の話題

9.「久しぶりの分子模型」  8ぺ  M.O
 夏休み中に作成した「分子模型」を持ってきました。特に「環境ホルモン」がうるさく言われ出したので,そのあたりのことを知りたくて作ってみました。
 作ったのは,
  ・PCB  ・DDT  ・ビスフェノールA  ・アドレナリン
  ・ノルアドレナリン  ・スチレン  ・ポリ塩化ビニル
  ・ポリエチレンテレフタレート(PET)  ・ジブチルヒドロキシトルエン

です。レポートにはだらだらと「百科事典の引用」をしただけなので読みにくいですが,興味のある人は読んでみて下さい。

10.「生活指導研究会レポート」   3ぺ  H.H
 共感的人間関係のあるクラスを目標とし,恥ずかしがって発表できない子どもに対して援助の手をさしのべ,子どもたちが少しずつ変わってきたという報告です。
 今のボクのクラスは,普通の授業のときはほとんど意見発表がありません。どうにかしたいなあと思わないわけではありませんが,いまのところどうにも出来ないのです。「討論を大切に」と言うときには,自由に話し合える雰囲気が必要なのはよく分かりますが。う~ん,難しいですね。

11.「第5学年道徳学習指導案」   2ぺ  H.H
 「沢田さんのほくろ」(日本書籍4年国語)という文章を教材に,「自分が変わらなければ」ということを主題として授業にかけたそうです。
 この教材の授業そのものの話もおもしろいのですが,「道徳って何のために教えるの」ってなところの議論が出てきて,酒と眠気(ナイターで出されて資料だから)も手伝い,議論が堂々めぐりというか,結論の出ないままに朝を迎えるという感じでした。
 「人間っていろいろでおもしろいなあ。だから,ボクもよりよく生きていこう」ってな気分を持ってもらえばそれでいいんじゃないの?とも思うのですが…。この「よりよく」ってところをその子に任せればいいんですよ。今のままでいいってのがいてもいいし,もっと自分を変えようってのがいてもいいし。しかし,道徳をやったおかげで人間をやめたくなるようでは本末転倒じゃないですかねえ(以前,珠洲に講演に来られた高さんの息子さんは,「人に迷惑をかけないようにするためにはどうすればいいか」と悩みに悩んだあげく,自らその命を絶ったそうだ)。
 これは道徳に限りません。ある教科の授業をやったために,その分野に敵対心を持つようになるというような授業は,なるべくやらないほうがいいんでしょうなあ。なんか最低限の話になりましたが,でも,その最低限がまずは一番大切なんじゃないですか。まあ,そんなところです。はい。

12.ものづくり「変身ボックス」     紹介  M.O
 夏の大会で1クラス分手に入れてきたので,それをサークルにも持ち込んで作ってみました。トランプのケース入れくらいの箱の中で,トランプくらいの紙が一瞬のうちに変身するというもの。
 みなさん,結構夢中になって作っていました。
 夏休み明けに,我が5年生23名と一緒に作りましたが,みんな喜んで作っていました。5年生では,早い子は1時間で作ってしまっていろいろと変化を付けて遊んでいましたが,遅い子は1時間半ほどかかっていました。箱を作るときの接着は両面テープが一番,木工用ボンドの白い方(速乾用)が2番です。普通の糊は「完成したら早く遊びたい」という子どもの姿勢に水を差してしまいますのでね。

珠洲たの通信・写真編

アメリカ合衆国が中心の世界地図

 8月は「能登勤労者プラザ」で合宿をしました。お昼からはじめて次の日の11時頃まで。たくさんの話題で盛り上がった会となりました。
まずは下の写真です。これは,アメリカ行きの飛行機(かアメリカの飛行機)の機内で見つけた本の中に出ていた世界地図です。地図のことは,サークルでも何度の話題となっていますが,「アメリカの地図はアメリカが中心にあるか」というのがこれではっきりしました。ユーラシア大陸が真っ二つです。
 ただし,アメリカで普通使われているのは,ヨーロッパが中心の世界地図だそうです。
 1日目は,<ロケットと反動>という授業プランを体験しました。フィルムケースのバブロケットからはじまって,最後はペットボトルで作ったロケットを飛ばします。アポロ11号の模型も作りました。右のペットボトルロケットはロングタイプと言われるロケットです。このボクの作った初代ロケットは,次の日の朝,駐車場で飛ばしたところ,見事,がけに落ちていってしまいました。2学期の授業では,第2代のロケットをつくって飛ばしています。こちらの方はスカートタイプを作りました。
 その他,ペットボトルの水を上から下へ素早く入れるための継ぎ口「トルネード」「変身ボックス」(一番右)もありました。「変身ボックス」は,うちの子どもたちにもたくさん喜ばれました。

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