まだ7月だというのに暑い日が続きますねえ。これじゃあ,夏本番になったらどうなるのでしょうか。考えただけでも,恐ろしいです。
能登では7月7日に「のと里山空港」が「のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港」と名前を変えて再出発しました。また,中能登~奥能登にかけてもポケモンで盛り上がっています。わたしも,開港翌日(7月8日)に空港に寄ってみました。平日だったので観光客は多くありませんでしたが,それでも,ポケモングッズを持った人がちらほら。穴水駅へも行ってみましたが,駅前のポケモンマンホールにデコレーションして写真を撮っている女性2人連れがいました。夏休みは盛り上がるのかな。
どんなことでもいいので,このような〈交流人口を増やす取り組み〉を大切にしていきたいと思います。
今月の参加者 N.T S.Mi M.K O.M
今月の写真



今月の資料
1 サークル資料「いざ 勝負!」 B5 4ぺ S.M
奥能登の公立学校で行われている毎年恒例の指導主事訪問。各学校では,全体会での指導主事による指導助言とやらをまとめる必要があるらしい。そういえば,わたしも教務主任の頃に少しやったようなやらなかったような。そもそも,ああいう話は,聞いた人が自分自身の腑に落ちる部分だけをしっかり受け止めればいいわけで,何も心に残らなかった人がいてもいいし,たくさん身に染みてもいいわけだが,学校という処は,〈記録を残すこと〉を目的とするところがある。
それで,その〈まとめ〉をだれがやるのか…だが,Sさんに役割が回ってきたのだと――まあ,そういう話である。まとめるからには,ちゃんとメモを取って,自分に関係ないようなこともしっかり記録して――と,がんばっていたという。
ところが,ある青年教師が「ぼくが,もうまとめました」と。その青年教師は,全体会をボイスレコーダーで録音し,AIにまとめてもらったのだという。なんとも便利ではないか。それで充分だ。ただ,指導主事の指導助言とやらを録音してもいいのかどうか――という問題は残るが(^^;)
本当の意味での勉強
生徒Aの給食での「好き嫌い」「少食」問題は,瞬く間に解決したようです。そのきっかけは何かと考えるに――。
給食の盛り付けに来たのが1年生だったから?
一緒に給食を食べている同級生の存在?
いずれにせよ,食わず嫌いはなくなり,その後「食べてみて,自分で判断」できるようになったそうです。
それにしても――腑に落ちないのは〈Bossの態度〉です。
4月第2週目くらいに,Bossが「Aの特性を考えたら,無理に給食を食べさせる必要はないのでは」と,Sさんの給食指導に苦言を呈してきたのですが(正しい日本語?)すごいねぇ~と言って教室まで来て「よくがんばったね」と褒めに来ました。褒めちゃダメって思うのですが,それを見ながら,あなたは自分の口にしたことを覚えていますか?と心の中でつぶやいています(笑)(レポより)
まったく,舌の根も乾かないうちに――というのはこのことですね。
障害者だからしょうがない――という〈短絡的な考え方=教育放棄〉を,ちゃんと反省してほしいものです。
2ヶ月間の結果
行きつ戻りつする学習態度,言葉遣い――教師も生徒も,そのたびに一喜一憂している現状を報告してくれました。でも,こちらはすでに還暦を過ぎた教員です。「できるようになった!」と喜びはするものの,すぐに安心などしません。子どもは行ったり来たりしながら,おとなになっていきますからね。何度もよろこび,何度も「なんで元に戻るの?」と悲しみ,ということを繰り返すなかで,子どもたちは確実に成長していきます。それが分かっているからこそ,「ある程度無理に給食を食べさせる――ように見えるだけだとおもうが――こと」も大切なのです。
「この子はまだハイハイしかできないから」といって,広くて平らで安全な部屋を与えるだけではいけない。障害物があって,それにつかまったり,滑ったりしながら,それでも立とうとする。そんな〈次のStageへのきっかけとなる障害物〉がないと子どもは成長しません。いや,それでも成長するかもしれないけれども,すくなくとも教師としての仕事は,あえてその障害物を――押しつけではないような形で――与えてあげることだと言えるのではないでしょうか。
頼られているようです
還暦過ぎた教員に頼ってくる若者教員たち。現場で働いている意味があります。
この前,校長さんが言ってきました。
「この前,若手研で,保護者対応の話をしていた時に,保護者から何か言われたときにどうしますかの回答に,○○先生が,まずはS先生に相談しますと答えていました。頼られていますよ」
と。(レポより)
「あらもったいない」とS先生。
『「できる」をふやす漢字・熟語プリント』( Gakken)〔今月の本棚↓〕という本を紹介してくれました。Amazonの商品紹介をコピーしておきます。使いかっては良さそうですが,なかなかよい値段です。
「読む」ことができる! 「意味」が理解できる! 「書く」ことができる! 文の中で「使う」ことができる! 生活・社会の文章(トピック)から必要な漢字・熟語を選び、児童・生徒の体験と結びつけながら、スモールステップで漢字の「できる」をふやしていきます。通級指導教室や特別支援学級での指導はもちろん、日本語のサポートが必要な児童・生徒の漢字指導にも活用できます。ダウンロードして使えるプリント160枚。切って作れる漢字カードつき。(Amazon)
数ヶ月ぶりに例会に参加したKさん,レポートをたくさん持ってきてくれました。
2 ベイ・ブレード風コマをつくってみた A4 1ぺ K.M
まず,この「ベイ・ブレード」という言葉が分からないので,Googleさんに聞いてみました。
『ベイブレード』(Beyblade)は、1999年7月からタカラトミー(旧タカラ)が発売している現代版のベーゴマ(玩具)である。(ウィキペディアより)
だそう。なんだ,ベーゴマか。それならわかります。
Kさんが,小学2年生と作ってみたというコマを,わたしたちも実際に作ってみました。
相手は,低学年なので,ギリギリまで,材料がちゃんと用意されていました(上写真・左)。わたしたちにも同じように準備してあったので,わたしたちが実際にやることは,
・真ん中に穴の開いたペットボトルのフタを二つ選ぶ
・二つのフタをビニルテープでくっつける
・中心の穴に使い捨ての丸箸をつっこむ
という作業だけです。あとはタコ糸を割りばし部分に巻きつけて,思いっきり引っぱるだけ。ちゃんと回りました。
回すときにコマの支え(スタンド)として使うのは,ペットボトルの上部を切り抜いたもの。詳しくは,下の動画をご覧ください。
出展は,リール動画「廃材工作ベイブレード風コマ」(下記リンク)です。
3 みんなで「たのしい鉄棒運動」体験しませんか A4 2ぺ K.M
若者への研修向けに書いた「呼びかけレポート」です。ネタとなる指導法は,仮説実験授業研究会の峯岸昌弘さんの『たのしい鉄棒運動への道』です(「今月の本」にリンクあり)。
呼びかけレポートには,峯岸さんが大切にしていることを3つ紹介してあります。
1 〈落ちこぼしてくれる指導〉
2 上手な子を見て感動する
3 「たのしい運動課題」を積み重ねる
これら3つの内容のいずれも,仮説実験授業の研究から学んできた習熟論・認識論・人間関係論・教材論が元になっているのだと思います。
Kさんの呼びかけに対して何人もの若者が,鉄棒の指導体験に集まったようです。これぞ,内容のある自主研修の姿です。研修も押しつけではない,自由な形で行うことこそ,若者たちの血肉となっていくと思います。さすが,還暦過ぎた教員です!
4 水泳をしよう A4 7ぺ K.M
このレポートも,校内自主研修用に作成したものです。峯岸昌弘・滝本恵著『たのしい水泳授業のへそ』(仮説社)をもとにして,「これまでの水泳指導の常識とは「ひと味もふた味も違った授業の形(Kさん)」を紹介しています。
特に本書から引用した「たのしい水泳授業の考え方」を読むことで,〈目から鱗〉だろうなと思います。
本書のその部分から,峯岸さんの言葉を引用してみます。
・ぼくから「一度,〈泳げるようになる〉という看板をおろすことから始めてみませんか」という提案をさせていただきます。(本書16ぺ)
・学校とスイミングスクールで水泳を教えることの目標は同じではないのです。(同18ぺ)
・できないことを気にせず,「だんだんできるようになるから大丈夫だよ~」と声かけして,別の課題に進んだほうがいいでしょう。(同上)
・「この時間にできるようにさせたい」と先生が気張らなくても,「自由時間に,つい試してみたくなっちゃった」と思えるような興味の持たせ方が大切です。―― 中略 ―― 「できるようにさせる」よりも,そういう「意欲と自信」が身につけられるような授業をめざしています。(同20ぺ)
本書も「今月の本棚」で紹介しましたので,ぜひ,手に取ってみてください。授業でそのまま使えるフリップもたいへん充実しています。
5 統合失調症のひと(?) A4 2ぺ K.M
今回の紹介したレポートの目次が書かれているレポートです。
しかし,タイトルが「統合失調症のひと」となっていて,いったい何が書かれているのか。
Kさんは,上掲レポートのように,子どもたちや若手教員たちにさまざまな実践例を紹介し,彼ら・彼女らの喜ぶ笑顔を見て,「肩の上に乗って仕事をしている」(Kさんの言葉)のだが,「はたしてその実践に〈自分〉が存在しているのか」と夜な夜な迷いが出てくるのだといいます。引用します。
内容のないわたしだから,このように誰かの肩の上にでも乗って仕事をしたり,肩の上に乗っているモンに指図されて動けたりしている。しているのだが,夜半,「ボクって何?」と思うことはある。ただの小さな勉強家。勉強だけがデキル人。人のコンテンツで仕事をやっとのこさしている「サルまねのオサル」。トラの威をかるキツネ,…so and on…。(レポートより)
こういう議論は,プロを目指す教師にはありがちなことだなあと思います。〈自分らしさ〉を求めるんですよね。でも,〈自分らしさ〉ってなんでしょう?
授業を例にとると「自分で考えた教案や指導法が大切」なんてのを目指すんですね。そのくせ,ほとんどの授業ではいわゆる「教師用指導書(赤本)」を読んでマネしているだけだったりして…。
実は,仮説実験授業をなかなか取り入れられない人たちは,この〈全部,そっくり,ちゃんとマネをすること〉ができない人たちです。マネをするとなんだか,自分を否定されたような気分になるのです。じゃあ,自分だけで有効な指導を確立できるのか――というと,そんなことは簡単ではありませんというか,できません。〈先行実践を学んでコソの今の自分〉なのですから。
Kさんは,〈模倣すること〉を否定しているわけではないようです。〈模倣の価値〉には充分気づいているようですから。しかし,「もっと〈自分色〉がつけられないのか?」「本当の〈自分の実践〉にできないものか」と考えているのでしょう。夜を迎える度に,そんな思いが頭をもたげてくる。
解決策はあるのかな。なんか難しそうですね。〈他人の評価に脅えている〉のなら解決策もありそうですが,〈自分の評価に脅えている〉〈わたしはサルまねオサル〉のですから,これは,自分自身の問題なのでしょう。
わたしから,あえて解決策を一つあげるなら,「もっと勉強すればいいのではないですか」ということですね。板倉聖宣著『模倣と創造』(仮説社)を読んでみることをお薦めします。というか,模倣と創造の矛盾を考えてみることをお薦めします。模倣と創造は,決して対立する言葉ではありません。ここでは深入りしませんが「模倣と創造の矛盾論」なんてものもどっかに書かれていたと思います。
と,ここまで書いてきて,そういえばKさんは,「マネすることのすすめ」(『牛乳パックでつくる和風ペン立て』仮説社より)という黒田康夫さんの文章を小学2年生の子どもたちに紹介したと言っていたことを思い出しました。そこには,ちゃんと「模倣と創造の相互作用」が書かれています。だから,Kさん本人も重々ご存じのハズ。
それでは,なぜ,夜になると〈サル〉が出てくるのか。
そういえば〈サル〉と呼ばれていた武将が国家統一一歩手前までいったことを思い出しました。なんだ,サルでいいやん!
今月の本棚・その1
6 「育休の過ごし方」 note N.T
3人目が生まれて,はじめて育児休暇を取得したNさん。今までと違った生活リズムは,慣れないけれども気持ちよさそうです。Nさん曰く。
長男が誕生し、念願の育休を取得しました。当初は「育休中は何をすればいいのだろう」「意外と暇なのでは?」と思っていましたが、実際は全く違いました。家事に追われていると一日があっという間に過ぎ、想像以上に体力も使います。それでも、家庭での仕事は非常にやりがいがあり、充実した毎日を過ごしています。
思ったよりも料理に手間がかかったり,普段はできない雨樋の中の掃除をしたり――と,有意義に過ごしているようすがうかがえます。
ワールドカップ開催!…だけど
ワールドカップの全試合が見られるというサブスク(配信ネット・DAZN)に登録したそうです。が,その登録のしくみ(画面)が,人を騙すような画面だったとか(上写真・中)。Nさんは,まんまと騙されて,本来,月980円×3ヶ月だと思って契約したのに「年間契約克つ途中退会不可(最初3ヶ月は980円/月,その後9ヶ月は2600円/月)」だったそうです。
こういう「人様の間違いを誘発する用につくられたパソコンの画面のことを〈ダークパターン〉と呼ぶそうです。わたしは初めて聞いた言葉です。SNSでも,「あの画面の誘導はおかしい」「ちゃんと書いてあるとは言え,そちらに誘導されそうだ」と大騒ぎだとか。怖いですね~。
この話題がサークルに出てから数日後の『北陸中日新聞』(2026.06.19)に,右のような記事が載っていました。
「消費者は強い!」ですね。
このプランの申し込み画面では月額2600円を最初の3カ月に限り「980「円」に引すると強調して書かれていたが、実際には年間契約で途中解約でも1年分の計2万6340円がかかるものとなっていた。
そもそも,このようなサブスクに入会しようとする人たちは,ネットをよく利用する消費者であり,それだけに,SNSも炎上しやすかったのでしょう。ネット利用者たちから「ダークパターンだ!」と指摘されては,もうダメだと降参したのでしょうね。
「ヘンだと思ったら声を挙げる」という消費者の力が功を奏した実験結果といえるでしょう。せっかくなので,そのダークパターンを紹介しておきましょう。


7 『東京ブギウギと鈴木大拙』という本との出会い A5 12ぺ O.M
今月のわたしの「喃々レポ」は,鈴木大拙(すずきだいせつ)特集となっています。そこで,レポート紹介のtitleも,鈴木大拙の名前を出しておきました。
鈴木大拙は,石川県が生んだ哲学者であり,禅の研究で有名です。石川県民なら,一度ぐらいは名前を耳にしたことはあるでしょう。短期間ですが珠洲市に在住したこともあり,決して〈遠い人〉ではありません。
Kindle unlimitedの図書をあさっているときに,たままたこのtitle『東京ブギウギと鈴木大拙』に出会いました。
「鈴木大拙が,なんで東京ブギウギと関係あるんだ?」
と思ったのが,今回の資料をまとめるきっかけでした。わたしには,どう考えても〈禅〉と〈東京ブギウギ〉が繋がらないのです。
そこでKindleで本書(電子書籍)を読んでみたところ,〈鈴木大拙〉と〈東京ブギウギ〉を繋げているのは,大拙の養子であるアラン=鈴木勝であることが分かりました。しかも,この養子・アランは,そうとうの問題児だったようなのです。禅の大家と問題児の息子。この取り合わせに興味を持つのは仕方ないでしょう。
わたしは,さらに,これまでに読んだ鈴木大拙に関する本や資料に,この養子・アランのことが出ていたのかどうかが気になりました。だって,わたしの頭の中には,そんなことはまったく残っていなかったからです。
そこで,家にあった東京ブギウギや大拙に関する本や記事を探して読んでみました。
○服部良一著『ぼくの音楽人生』
○北國新聞社編集部局編『禅 鈴木大拙 没後40年』
さて,どうだったと思いますか? 実は,この2冊の本には,しっかりと鈴木大拙の養子アランのことが載っていたのです。特に,『禅』には,子育てに苦労している大拙の姿も。
さらに,読書は発展していき,同じKindle unlimitedで,鈴木大拙著『禅と日本文化』『日本的霊性』まで読み始める始末です。
そして,ついでに珠洲市と大拙の関わりも紹介したいなと思い,『珠洲のれきし』『伝説とロマンの里』(上写真・右)の記事を読んでまとめました。
今回,わたしが学んだことは,
「〈見れども見えず〉というけれども,〈読めども読めず〉だな」
ということです。たとえ読書であっても,〈自分の予想〉〈何らかの問題意識〉を持って読まないことには,本に書かれている内容が頭の中に残らないことが分かりました。
尊敬する板倉聖宣さん(故人)は,「本は〈調べる〉ために買うものだ」とよくおっしゃっていました。わたしのように,いろんな本を通読して読書日記をつけたところで,今の自分に興味のないことは,ノーミソには残らないというわけです。〈調べる〉というのは〈自分の問題意識〉があってこその読書ですものね。
今度,金沢にある鈴木大拙館へ行ったら,アランのことがどれくらい書かれているか,問題意識を持って見てみたいと思います。
今回も「鈴木大拙&アラン略歴(年図)」も作成しました。こういうのを一気にまとめるのが,今のわたしの趣味ですわ。
なお本レポートは,近日中に,珠洲たのサイトか,noteに掲載したいと思っています。
今月の本棚・その2
6月の例会は,学校行事等が重なったために,第2土曜日に行いました。
なるべく,現場の教員が出席しやすいような日程にしたいと思います。『たのしい授業』誌上には,毎月第3土曜日と書いてもらっていますが,最新情報は,本サイトのホーム画面をご覧ください。
参加してみたい方は,飛び入りでもけっこうですので,どうぞ。お待ちしております。
「宝立公民館だより」の「今月の行事・貸館・教室予定」というコーナーに,「楽しい授業の会」なんてのも掲載され出しました。どうする? 一般人が参加してくれるのも面白いかも。













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