珠洲たの通信・2018年3月号

 そろそろ八重桜の花が咲き始めましたね。ソメイヨシノ(染井吉野)とは,咲く時期がずれるので,それはそれでいい感じです…というような季節を愛でる余裕もなく,日々のやるべき仕事に追いまくられている3週間でしたが,みなさんはどうでしたか?
 近況については4月のサークルで話をするとして,この間(かん)のわたしの週末をふり返ってみます。
 まず,3月の末~4月にかけて,例年より早く桜が咲いた京都(要するに末娘のところ)に遊びに行っていました。新年度から「6年生担任+教務」になるというのが分かっていたのに…です。京都では,最近,娘が仲良くなったという外人さんがやっているパン屋さん(喫茶店でもある)にもおじゃましてきました。娘は,店の人間の一部のようになっていたのがなんというか…。なんせお店の人たち(多国籍なのだ)が集まる一軒家でのパーティーにも参加して写真に収まっているくらいだからなあ。ほんと,社交的な子だよ。
 そしてまた,次の週末(6日~7日)には,今年の3月に退職された研究会仲間の干場先生のお祝いの会に参加するため,湯涌温泉のさらに奥にある「銭がめ」という旅館での宴会に参加していました。もちろん,資料発表付き,たのしい実験付きの会です。さらに日曜日には,知人の御尊父の葬式に参列するため朝食も食べずにとんぼ返りをし,葬儀が終わったら,自宅の裏のサクラの木の下で地区の若い衆と花見の宴をして飲んだくれていました。そしてそのまま夕食も食べずに爆睡。
 要するに,新学期の2週間の土日には,まったく学校の仕事(自分の学級も含めて)をしていないのです。これじゃあ,今頃,四苦八苦するのも無理はありませんよね。いくら教員生活に慣れているとは言え,久しぶりに教務と6年生担任を兼任するんだからねえ。
 とにかく,ここまで持ちこたえたので,あとは大丈夫だと思います。新しい1年間,楽しんでがんばります!と決意しておこう。

■3月の例会の参加者(5名)
 K.H   M.S   M.O   T.N   M.K

■資料の紹介

1 「やっと3月がやってきた」 B5 4ぺ  M.S
 試行しながら模索しながら進む義務教育諸学校。卒業式も今までとちがった雰囲気で,6年生もまたなんだかなあという違和感の中で,年度が終わったようです。それでも,学年に与えられた掲示枠の飾り付けには,子どもたちに「やった感」を持たせるようにがんばったそうです。
 先月話題になっていた,ユーセーホゴホウについて,ご自身の大学時代のサークル活動もふり返りながらまとめてきてくれました。
 「優生保護法」という法律というか,この「優生」という言葉自体が,今じゃ考えられないくらい差別的な表現なんですが,ずいぶん最近まで使われていたのが不思議です。わたしは,数年前「ハンセン病問題」に凝った頃,この優生保護という思想がいかに恐いものかを学習しました。それが今頃になって,またマスコミを賑わしています。しかし,今後も,今までにできなかった出産前の「胎児の診断」が可能になったことで,新たな優生思想が広まらないとは限りません。科学が広がれば,かえって人権思想が後退する…なんてこともあり得ることを知っておきたいです。このあたりのことは道徳で扱えないのかな。
 ミニ授業書〈日本の都道府県〉についての続編です。相変わらず子どもたちのウケはいいようで,楽しんで日本について勉強しているようです。

2 「アイくん日記・2018年3月号」 B5 2ぺ  K.H
 初めて支援員となって出会ったミライくん(仮称)が,この3月に卒業したそうです。見事,高校にも合格して進学するようです。よかったよかった。彼が大好きな『進撃の巨人』を手に入れて読もうとする支援員さん。たいしたものです。
 さて,今年度付き合ってきたアイくん。最近は「もういいです。わかりません」と教えてもらうことを拒否するようになったとか。これは困ったことではあるでしょうが,自分の意志をしっかり伝えることができるようになったという点ではいいことではないでしょうか。
 支援の方法を話し合う中で,ある学校の支援員さんの方法が紹介されました。
 すべての板書を写すことの出来ない子に対する指導として,支援員さんがその板書から重要語句をノートに書き写し,それを視写してもらうのだそうです。こうすることで,その授業の大切な部分が,ちゃんとノートに残ります。内容をすぐに理解することはできないかも知れませんが,こうしてノートをとることで「1時間勉強した足跡」は残るわけです。これって,目に見えるだけに,わりと大切なことなのかも知れないと思いました。

3 「ブログ的気楽レポ2018年3月号」 A5 8ぺ     M.O
 6年生の算数は,2月頃には教科書の単元が終わって,あとは復習や算数の広場のような内容になります。これといってまとまって何かを教えるってことが無くなるので,教師としてはちょっとつまらない(授業の準備をしなくていいというのは,楽なようでいて,やはり教師としては物足りなくなります)。そこで,始めたのが「正負の数」のプランです。ワープロ専用機時代に作ったプリントがファイルにはさんであったので,それを印刷して授業しました。子どもたちの感想は取りませんでしたが,充分楽しんでくれていました。今年も6年生を担任したので,昨年度取り組んだ《2倍3倍の世界》〈正負の数〉を本腰を入れてやってみたいと思います。
 他には,昨年,研究授業でやった「ふりこの長さを扱う問題」についての再実践。教科書のような〈実験を見て解釈をする授業〉の押しつけ的限界を改めて感じました。
 6年生の卒業制作(の一つ)に,「見開きの色紙(百均で手に入れた)に好きな漢字と自分で作った俳句を書いて飾る」というのをやってみました。これ,はじめてやってみたのですが,なかなかいい作品に出来あがりました。これまで1年間やってきた習字と俳句の集大成みたいな感じになって,味わいのある作品になりました。
 あと,授業とは直接関係ないのですが,「反骨俳人・金子兜太」について,まとめてきました。あの頃は,金子兜太に関する本ばかり読んでいたんだなと,遠い昔をふり返ってしまいます。ほんの1ヶ月前なのにね。
 本レポートと絡んで,「正負の数(赤と黒のゲーム)」「俳人・金子兜太氏」(いずれもネットの記事)も持ってきました。 

4 ミニプラン「サザエ」 A5  14ぺ  紹介 M.O
 今月は,レポートの数が少なくて時間に余裕がでたので,ミニプランを体験してもらいました。
 この「サザエ」というミニプラン(2016年1月作成版)は,研究会の水口民夫さんが作成されたもので,わたしも所属している「たのしい社会の科学ML」の会員に送られてきた封書に入っていたものです。「いつかやる機会はあるだろう」と,常にサークルの際に持ち運びしている籠に入れてあったんです。エライでしょ。
 このプランは,子どもたちを対象とするというよりも,今回のように,ある程度サザエについて知っている大人を対象としています(そうじゃないと,いちいち説明すべき言葉が多いですから)。こういうプランを体験することの意義って,大人がたのしく学べることだけではなく,子ども対象のプランを考える時の視点も与えてくれます。授業プランの内容の紹介は割愛して,参加者の感想を紹介します(FBのつぶやきを転載します)。
・授業プラン「サザエ」楽しかったです。まずは、よく見ている、よく食べてきたサザエだけど、いやだからこそ、気にしたことがなかったとも言える。いわゆる常識を信じつつも、疑いたくなる問題の数々でした。問題配列は、もう少し考えてもいいかなと思う所もありましたが、十分楽しめました。問題で気になったこと、昨日の夜、ネットで調べました。サザエのシッポ?の緑色は海藻の色じゃないかと予想しましたが、あれはクリーム色のもあって、色は雌雄の違いでした。あとサザエの寿命は7〜8年だとか。今日の夕方、買い物に行ったら、サザエが売っていたので、観察しちゃいました。(S)
・いわゆる俗説を考えるというか、疑うというか、一般的にこんな風に言われてるけど…ホントはどうなんだろう?と考える、とても刺激的な授業書体験ができました。ありがとうございます。サークルで、実践報告をしあうのも、とてもおもしろくありがたいですが、こうして授業書をやるのも、おもしろいですね。(K)
・とても楽しかったです。身近なサザエでも、何も知らずに食べてたんだなあ。特に棘の出来方に驚きました。他にも同じような影響の受け方をする生き物がいるのかも!興味が尽きません!(N)

 やっぱ,時には,こういったプランで,自分たちが楽しむのもいいですね。これからも,時間がある時のために,籠の中に常に何かを用意しておきますね。

 他には,『産経新聞』(2018/02/16付)に掲載された板倉先生逝去を知らせる「産経抄」(提供:O)がありました。
 さて,毎年連休までは実にバタバタと時間が過ぎていきます。今年度もそれは同じです。みなさんの新しい子どもたち,職員たちとの出会いは,どのような感じでしたか? 今年は何をする予定ですか? そんなことを出し合ってみたいと思います。ご近所お誘い合わせの上,ご参加ください。

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