珠洲たの通信・2010年6~9月号

2010年度

 いやー,久しぶりのサークル通信です。
 4月号を発行してからというもの,5月は「再入門講座」を開いたためサークルはなし。6月はちゃんと開きましたが,7月は全国大会の準備のためパスしたために,通信は出しませんでした。そして8月のサークルをすることもメールで連絡しただけ。9月のサークルには私用で顔を出すこともできず,レポートだけ参加でした。
 それで,この間,出されたレポートを整理して紹介してみます。
 もし漏れているものがあったら教えて下さい。次回の通信で紹介したいと思います。
 さて,もう少しまえがきを。
 この間,仮説実験授業研究会夏の全国合宿研究会能登大会があったのですが,それが遠い昔のような気もしています。本当にやったんだなあって感慨もどこかへ行ってしまいました。しかし,今作っている『記録集』が出来上がった頃には再び,その感激が戻ってくるものと思います。
 あの大会以来,サプライズのお一人伊藤善朗さんがお便りを下さっています。そのレポートの返事に,私は次のような事を書きました。
 資料で紹介してくれた宮本さんの「自由と束縛」がおもしろかったです。
 自由になりたくて自由になったのに,その感覚がなんとも不自由だったという話…
 とても分かる気がします。
 仮説実験授業にとらわれて(ハタからはそういうふうに見える)授業をしてきた私たちが,この閉塞感のある教育界では一番自由に動いているように見えるし(ハタからそういうふうに見える),実際,活き活きと自由を楽しんでいる気がしています。

 このお話の内容は次回例会で紹介したいと思います。「自由」の本筋に触れるお話です。

■6月~9月の例会の参加者(のべ15名くらい)
 T.M(A町A小)  R.K(N町N中)  H.H(S市S小)  M.O(N町U小)  M.K(NSSI)  K.H(S市M中)  M.S(S市T小)   M.N(W市K小)  S.N(N町U小)  K.Y(S市H小

今月の写真

資料の紹介(6月)

1 「教え子との会話から」 B5   2ぺ      M.S
 5月の連休に出会った教え子との再会の様子をまとめてきてくれました。
 女の子2人は,Sさんが仮説に出会った頃の子どもたち。すでに27歳だそうです。2時間近くも車の中で話したというのですから,すごいです。「今まで選挙があったら必ず投票に行く」という2人は,小学校の時に「選挙の大切さを語ってくれたからだ」といいます。「だって,S先生の教え子だから…」とも。
 また男の子3名は,それぞれ教育実習に来ている子どもたち(大学生)。これまた4時間近くも話し込んだというのですからすごいことです。今じゃ,先生の目から見た質問を色々してきたそうです。「絶対先生になるから~」という思いが伝わってくる会話だったそうです。

2 「2週間だったからか…」 B5   2ぺ     M.S
 楽しみにしている…という4月のレポートから2ヶ月。
 クラスの実態は,元気いっぱい,いざこざいっぱいの毎日問題ありまくりの日々のようです。
 でもそんな子どもたちとじっくり楽しそうにつきあってるのだから,そのうちきっと落ち着いてくると思います。校長さんも,あまり即効性を期待しないで気長に待ちましょうね。

3 「やっぱステキだ。キャンプ・ファイヤ」A4  5ぺ    M.K
 珠洲たののMLでいろいろと話していた,「キャンプ・ファイヤは俺に任せろ」って言って来たある学校の指導者。どうも胡散臭いヤツか…と思っていたのですが…さて,その実際は…ってなことでまとめてきてくれた「ステキなキャンプファイヤ」の記録です。
 私は,キャンプ・ファイヤなんてやったことがないし,どんなふうに進めるのかも知りませんでした。ただ真ん中に木を燃やして,回りで歌を歌いまくるってな感じのキャンプ・ファイヤのやり方が『たのしい授業』に紹介されたことがあるやに記憶していますが,あまり興味がないので忘れてしまいました。
 今回その指導者がやったという「キャンプ・ファイヤ」は,それこそ手が込んでいて,子どもたちを引きつける要素がたっぷりあります。ビデオで見てみたいなとも思いました。この「キャンプ・ファイヤ」は,しっかり学べば誰にでもできるようになっているようですが,ちょっと敷居が高くて,相当興味がないとできないかも。

4 ものづくり「プラトンボ」 B5  1ぺ     紹介 M.S
 プラトンボ(上の写真)を作ってみました。これはかんたんです。なんせ,プラトンボを印刷したシートが売られているので,それを買ってハサミで切って線に沿ってちょっと折り上げれば出来上がり。
 このプラトンボはOHPのシートに印刷してもOKなので,どれだけでも作れます。
 竹串の先っちょが危険なので,ここだけアイロンビーズなどでフタをするなどして工夫して下さい,とのことです。

5 「科学かわら版《燃焼》篇」B5 10ぺ        M.O
 6年生との《燃焼》の記録です。取り上げたのは「第1部・問題4」です。
 このクラスとは,4月に《もしも原子が見えたなら》をやっています。そのあとを受けたこの《燃焼》の授業は,とても盛り上がっていました。子どもたちの方から「先生,またあの討論の記録が読みたい」という話があって,録音し,書く気になった記録です。
 実はこのあとも《燃焼》の授業は盛り上がり続け,1時間に1問進むというペースでした。そこで授業時間も心配になってきたのですが,「この授業こそ<科学的な考え方の基礎・基本>を身につける授業だ」という確信の元,じっくりと授業を進めました。

6 「黒曜石で矢じりをつくる」B5 3ぺ        M.O
 ヒストリアクラブ第2弾は,黒曜石を使って矢じりを作ってみることです。ネットで調べた「矢じりの作り方」をまとめたものがこの資料です。
 子どもたちと作ってみましたが,思ったようなものはできませんでした。それでも,幾つかのかけらがそれなりの形になったりしたし,ちょっとのことで指を切った子もいたので,黒曜石がガラスのようにするどく割れるということは,痛い目にあった子ほど体験できたと思います。
 本当の成型までには鹿の角も用意した方がいいみたいです。いつか用意して作ってみたいと思います。 

7 外国語通信「Activity」B5 4ぺ           M.O
 今年,外国語活動の担当になった私は,5年生に対して「外国語通信」を出しています。その第1号を持ってきました。1号の時のタイトルは「Activity」でしたが,その後複数形の「Activities」にしました。
 この第1号は,外国語活動の導入のことと子どもたちの様子を保護者に伝えることを第1の目的としています。もちろん,友だちの感想を読むことで交流できることも大切なことですがね。

8 校内研究通信「UMISACHI通信・第14号」A4 2ぺ   M.O
 「教務主任講座」の報告に変えて…というテーマで,今後の教育の方向性について思っていることを述べてみました。校内配布にしては過激な文章です。でもこういう文章を職員に配布しても,校長からクレームが来ないところがさすが太っ腹の校長です。

資料の紹介(8月,9月)

 8月には,たくさんの古本(教育書)を分けました。
 この古本は,5月の再入門講座の折り,金沢の退職された女性の先生から頂いたものです。「今まで,お世話になった仮説実験授業のグループの若い人たちに分けてあげたい」「身近な人であっても,ただ無料で配っても誰も読まないから」ということで,なんと段ボールにたくさん頂きました。
 そこで,その会場でも少し分けたのですが,当時は,預かった私の体調が悪くて自分の仕事を済ませるのがやっとだったので,それ以上のことはせずに,家に持ち帰ってきたというわけです。
 私はこの中から,自分の持っていなかった以下の本を頂きました。
○遠山啓著『水源を求めて』(太郎次郎社,1977)
○白井春男編『ものをつくる授業』(太郎次郎社,1975)
○村田栄一著『戦後教育論』(社会評論社,1970)
○村田栄一著『闇への越境』(田畑書店,1973)

 『ものをつくる授業』以外は,実践本ではありません。指導法や実践本はなるべく若い人に分けてあげました。
 まだ若干残っています。毎回サークルに持ってくるので,興味のある人は持って行ってください。古本から学べることってたくさんありますよ。

1 「《燃焼》を終えて」B5 4ぺ          M.O
 1学期にやった《燃焼》の授業感想文集を持ってきました。なかなかいい評価です。討論に参加した子も聞き役の子もみんな楽しんでくれた様子がうかがえます。いやーやって良かったです。その分,教科書は進んでいないので,2学期からは少しペースアップして進めていきます。
 ただ,まとめのテストがちょっと悪かったのが気になっています。90点に達していない子が数人いました。もう少し復習しながら進めれば良かったと反省です。

2 「沖縄珍道中」B5 24ぺ         M.O
 この夏,職員旅行で沖縄に行って来ました。2泊3日の旅です。その時の自分の感想をまとめてみました。自分で言うのも何ですが,おもしろいですよ。
 24ページというすごいレポートになってしまいました。

 他の方の資料は見つかりませんでした。あったのか,なかったのか。

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