珠洲たの通信・2007年7月号

2007年度

 「夏休みももうすぐ終わりますが,みなさまにはいかがお過ごしでしょうか?」という書き出しを書いたまま,通信はそのまま中断の状態でした。
 地元の秋祭りも終わりました。まだの所もあるようですが,この一大イベントは,なかなか刺激的で時間も金もかかります。歳が歳なので,昔ならとお~っくの間に「若衆」からは抜けているはずなのですが,高齢化と少子化,そして過疎化の影響をもろに受けたわたしたちは,もう頭の毛もなくなるというのにいつまでも「若衆」です。
 今年の祭りは,学校の運動会と重なって,前日に休みを取ってじゅんびをし,祭り当日は運動会に出て,祭りに参加していないなど,変な気持ちです。20年来のリズムが狂ってしまいます。
 さて,今月は2ヶ月ぶりのサークルとなります。夏休みあちこちへ行ってこられた方,海外旅行などと言う贅沢をされた方など,たくさんのお話とおみやげとレポートを待っています(といっても,あまりにもたくさんあると,紹介する時間が足りなくなるんだけれどもね)。

■7月の例会の参加者(7名)
 M.S(NYSB)   K.Y(NYSB)  K.H(S市M中)  M.O(N町U小)  R.S(N町U小)  T.M(N町M小)  R.H(N町Y小)

資料の紹介

1.『ブログ的気楽レポ・7月号』B5  8ぺ   M.O
 8ページ中,「今月の本棚」が半分を占めています。ようやく「本でも読もうか」という時間が自分の中にできてきたということでしょう。よかった。
 今月紹介したのは,以下の通り。
○梅根悟著『コア・カリキュラム』(光文社,1949,272ぺ,300円)
○能都町教育委員会編『能都町の歴史』(1967,242ぺ)
○網野善彦著『「日本」とは何か』(講談社,2000,370ぺ,記念定価1500円)
○山秋真著『ためされた地方自治』(桂書房,2007,271ぺ,1800円)
○左巻健男著『水はなんにも知らないよ』(ディスカバー携書,2007,182ぺ,1000円)
○茂木建一郎著『すべては脳からはじまる』(中公新書,2006,237ぺ,700円)
 どの本もおもしろかったですが,やはり,網野さんの本がいいかなあ。「○○天皇」とか「日本」とか,こういうのは最初からあったような気にさせる今までの学校の歴史学習に,疑問を感じさせてくれます。梅根さんの『コア…』も,実験結果とくらべる意味で,おもしろかったです。『たの授』の8月号にも特集していましたよね。「昔の本を読む」って。私も,昔の本を読むのがけっこう好きなのであります。
 さて,一つ目の話題は,おとなりの穴水町に関することです。7月15日は,穴水町の「長谷部まつり」というお祭りがありました。穴水町には長谷部神社というお宮さんがあって,ここの祭りという趣向です。でもたぶん,これは最近作られた祭りじゃないかなと思います。町祭みたいですから。
 で,穴水町歴史民俗資料館というのがあって,その中の展示品の紹介もしました。ぜひ一度行ってみて下さい。
 二つ目の話題は,「K子たちのこと」。なかなか難しいですね。どう成長していくのか行かないのか,また見守って下さい。
 三つめの話題は,授業書『日本の都道府県』をやってみての感想などです。初めてやる授業書でしたが,子どもたちはぼくの予想よりも喜んでくれたのでうれしかったです。けっこうお話が多くて,飽きないための工夫も少ししました。内容が「自分たちの国や県」の成立史ということで,興味もあったのだと思います。

2.「1年生学年通信」№6 B4  1ぺ  K.H
 この号は,夏休みを前にしての連絡を書いたものです。「命を大切に! 事故のない夏休みに」という最後の言葉が暖かいです。

3.「久しぶりに頷いたこと」 B5  2ぺ  M.S
 メグちゃんの講演会レポートを読んでいて,「そ~だよね~さすが!」と思った部分を抜き出して来てくれました。
 メグちゃんの学級経営の約束として,
 1 人の話は聞こう
 2 いやがらずにやってみよう
 3 人のいいところをみつけよう
というのがあるそうです。2は「自分を伸ばすこと」,3は「人との関わり方」とも言えるみたいです。
 ここ数年の大会などのレポートに「仮説があればそれでいい。他は何もしなくてもいい」というようなレポートが目立って,そういう<だけでいい意見>に違和感を感じていたそうですが,少し気が楽になったみたいですね。
 もし『仮説実験授業的な考え方だけでいい』-と言われたらどうしますか。
 私は,「その通りだ!」と思っているのですが…。認識の進め方は,仮説実験授業から学んだことを適用していくしかないと思っています。

4.「回り道をさせてしまった足し算」 B5  6ぺ   M.S
 国語と算数の指導をどのようにやっているのかを書いてきてくれました。
 とくに,算数での5以上の足し算では,タイルを有効に使い,指などに頼らない方法で足し算を身につけていってほしいというSさんの願いが現れた実践記録でした。
こうやって1学期を振り返っていると,なんと回り道をさせてしまったことかと反省しきりです。タイルを使う有効性は十分分かっているくせに,その良さをいかせなかったり,合成をおさえていないくせに,分解へと走ったり,自分の不甲斐なさに情けなくなります。(5ペ)
と懺悔するSさんですが,3人3様の子どもたちと悪戦苦闘する中で,タイルの本当のスバラシサに私たちよりももっともっと気づいていっているのだと思います。
 「この子たちにとって今の勉強が,高等部に入ってどのように役立つのか!」という事に対しては,「普通の中高学生だって将来対して役立たないことを勉強しているんじゃないか」と思いますが,いかがでしょう。

5.『6年学級通信』 B5  たくさん  M.O
 どんな通信を持っていったのか,手元には在庫がないので分かりません。たぶんこうだろうというものだけ,タイトルをあげておきます。
・№55「サルも人も愛した写真家」の授業記録(道徳)
・№56「心・技・体を鍛える」(生徒指導,日記からテーマを作る)
・№58「言葉遊び…アクロスティック」(国語の余った時間)
・№64「完璧主義を克服しよう」(学級指導:家庭学習)
・№66「お気に入りの四字熟語」(国語)
・№74「人の力と自然の力」(学級指導)
 ま,これくらいだったと思います。

ものづくり体験コーナー

6.ものづくり「登り人形」    紹介 M.O
 今回は,割と時間もあったので,ものづくりを3つやりました。まずひとつめ。登り人形の紹介です。洗濯ばさみと綿糸を使ってすぐに作ることができます。
 高学年とやるときには,人形の関節が動かせるように,鳩目と割ピンでいろいろと工夫してもらいます。

7.ものづくり「傘袋ケット」   紹介 K.Y
 これは最近の『たの授』ネタです。雨の日,よくデパートなどでただでくれる半透明の傘袋を使って作るロケットです。
「低学年のためには,どのように空気を入れてあげればよいか」など,いろいろと議論・工夫しながら作ってみました。
 思ったよりもよく飛ぶのでビックリ。
 これは,7月末の「KIT・サマー・サイエンス・スクール」の低学年の息抜きものづくりとして準備をしていたものです。
 本番では,1,2年生の子どもたちも大喜びで作ってくれました。色を塗るのに時間がかかりすぎて,とばす時間が殆どなかった女の子もいれば,羽の向きなんてあまり気にせずにさっさと作り上げすぐにとばしに行く男の子たちもいて,それぞれの姿がおもしろかったです。
 大学生の学生さんたちも,このロケットには感心していました。簡単でよく飛ぶことに…

8.ものづくり「割れないシャボン玉」   紹介 M.S
 やっと作ることができました。作ったものをもらったことはあるのですが,なんか自分で材料を準備するのも面倒だし,時間もかかりそうなのでずっと未体験でした。でも今回,Sさんがいろいろと準備してくれたおかげで,やっと体験することができました。私は,何カ所かテープを裏返すというハプニングもありましたが,どうにかできました。

 そのほかにも『ところてんのつくりかた』(紹介:T.M),「長連龍の野望」(紹介:O)などがありました。

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