珠洲たの通信・2007年5月号

2007年度

 「第17回日米草の根交流サミット能登大会(珠洲分科会)」に来市している『コロラドスプリングス少年少女合唱団』との交流事業の一環として,私も関係してる能登半島里山里海自然学校を中心としたイベントが,9日(土)開かれました。前日からのすごい雷雨で,私が担当した磯釣りは中止となりましたが,ハーブリース作りの応援スタッフとして参加してきました。また,夜も屋内での夕食交流となったので,外でひたすら約200人分のトウモロコシと肉を焼いておりました。残った肉も,焼きながら食べていましたが,ビールがないのでそんなに多くは食べれずにギブアップ。後片付けが終わったのが7時30分頃でした。
 合唱団の人たちは, 珠洲で3泊のホームステイをしています。それを受け入れた方々ともいろいろとお話ができました。文化の違いにとまどっている方ばかりでしたが,みんな楽しそうでした。それを見ながら「うちも受け入れればよかったかなあ」と思っていました。ただ,そのためには,奥様の了解が必要ですがね。
 さて,5月の例会には,うちの学校の若者も来てくれました。少しずつたのしい授業の輪が若者たちにも広がればいいと思っています。初任研や10年研など,現場はやらされる研修ばかりです。そんなことをいくらくり返していても,自ら学ぶ教師は生まれません。自ら学ぶことが好きじゃな教師の下では,自ら学ぶ子どもたちも生まれないでしょう。本当に若い人が喜んで勉強できる環境になってほしいですね。うちらロートルは,もう幾ばくもないから…(ロートルって言葉も若い子は知らないかも…)。

■5月の例会の参加者(5名)
 R.H(N町Y小)  M.S(NYSB)  M.O(N町U小)  初:R.S(N町U小)

資料の紹介

1.『ブログ的気楽レポ・5月号』 B5  8ぺ   M.O
 今月の気楽レポの内容を紹介します。
 一つ目。能登町に赴任して「能登町巡り」で何カ所かまわったという話。ずいぶん前の本(『能都町の文化財』『石川の地形・地質案内』)を片手にまわってみたのですが,あっちへ行ったり引き返したり,人に聞いてみたりと…それなりにおもしろい町探検でした。発見できたのは,崎山縄文遺跡,いずがま古墳,漣痕(さざ波の化石),いくつかの地層です。実は,その後,常椿寺の大藤やとなりの酒垂神社,鵜川の菅原神社にある久田佐助船長の記念碑も見てきました。旧能都町だけでも,まだまだこの目で見たいところがたくさんあります。だれか,案内してくれないかなあ…。
 2番目の話題は,図工でキミ子方式(タイトル写真はもやし)を始めたと言うこと。今年は本格的にやろうかと思っているのですが,イカを描く場所が…。さて,どうする。
 3つ目は,<もし原>と分子模型の話。特に子どもたちとの分子模型づくりのための準備についてまとめてみました。ご参考までに…。すでに授業は終わっています。モルQも紹介して授業評価も聞きましたが,その詳細については6月の例会で報告します。
 4つ目は,問題行動の話。この学年もいろいろな問題を抱えながら成長してきたようです。歳取ると,問題のある状態は当たり前だと思えるのが,我ながら立派。彼女らとどう付き合っていくのかは,今後の続編を読んで下さい。
 最後は,「今月の本棚」。紹介した本は,2冊だけ。
○板倉聖宣著『子どもの学力 教師の学力』(仮説社,2007,195ぺ,1800円)
○数学教育者協議会編『算数・数学なぜなぜ事典』(日本評論社,1993,344ぺ,2900円)
 今回のお薦めは,板倉さんの『子どもの学力』ですね。たくさんの現場の先生方がこういう本を読んでくれると,教育政策に振り回されるばからしさから解放されるのになあ。

2.「たった1ヶ月の間に」 B5  4ぺ   M.S
 前回,『「3+4」の理解を助ける教具とその指導法について持ってきてくれるでしょう』と書いた私ですが,Sさんはとてもとてもそれどころではない1ヶ月を過ごしたようです。
 タイトルを詳しく書けば,「たった一ヶ月の間に,いろんなことがありました。」となります。<いろんなこと>の一つが○○,もう一つが映画の話題,最後がレ・フレールというピアノ弾きの話題でした。
 プライバシーもあるので,あまり語れませんが,ガーゼ90㎝にはビックリしました。人間やればできるんですねえ。滅多なことではしようと思わないけど…。これが何のことなのか知りたい人は,直接,Sさんに話しかけてみて下さい。

3.ものづくり「ぴょん太くんピエロ」    紹介   M.S
 先月,サークルに持ってきてくれた「ぴょん太くん」
 そのときは,説明書通りやっても,なかなか「ぴょん太」にはなってくれなくて,「ねて太」でしかありませんでした(作り方は『ものづくりハンドブック第5巻』(仮説社)に紹介されています)。
 そこで,今回,「ぴょん太」を本物の「ぴょん太」にすべく,工夫をして持ってきてくれました。
 説明書では,1本の輪ゴムでピョン!!といくはずなのですが,どうしても輪ゴムが2本必要です。1リットルの牛乳パックを使ったからなのでしょうか? でもまあ,2本でピョン!!と飛んだからいいでしょう。
 1リットルパックを使った実験は,メーリングリストでSさんがすでに報告しておりますし,200ミリリットルのパックを使った実験は,新Sさんが,ついこの間,授業を済ませているはずです。子どもたちの反応も含めて,あとで報告してくださいね。

M.Sさんからのメール(珠洲たのML1247)より
先週のサークルで作った「ぴょん太ピエロ」を今日,うちの学校の子どもと作りました。
裁断機で,牛乳パックをざくざく切っておいて,ゴムをひっかける切り込みだけ入れておきました。(うちの学校の子では,かなり難しい部分なので)
あとは,パーツごとに渡して,線に沿ってハサミで切り取る。
パーツを貼り合わせる部分を指示しながら作業をして,最後に顔を書き入れて,パックに貼り付けておしまい。
4人のお子さんと作りましたが,手助けもいっぱい必要な子もいる中で,約25分で全員完成して,床の上でピョンピョン遊びました。
跳ね上がる瞬間や,跳ね上がるまでのあの妙な緊張感を楽しんでいました。
もの作りは,やっぱり楽しいね。


 おおー,やっぱり動くおもちゃは楽しいぞ。

4.「百葉箱の語源を探ってみました」 A4  4ぺ   M.O
 このレポートを,学校ではメールで配信し(紙で配ると「アンタの趣味に紙を使って,もったいない」と言われそう。別に誰からと言われるというわけではありませんが…),また,教研発足集会時,理科部会にも持っていきました。いずれもなかなか好評でありました。ついでに,K先生を迎えての研修会(正院小)にも持っていきました。
 「百葉箱」については,以前から気にはなっていたのです。その私の調べ癖に火をつけたのは,今回も同僚教師の一言(というか質問)でした。
 私が何かを調べ始めるのは,「誰かにその結果を知らせたい」「私だけではなく誰かもこの結果を喜んでくれるはずだ」と思えるからです。
 今回もずいぶん多くの人が喜んでくれました。珠洲たののサイトに掲載したところ,湯沢さんからも感想が届きました。うれしいねえ。楽しいねえ。
 働きかけるとちゃんと自分に返ってくる-こういう良循環があるから,明日の授業を気にしながらも,ついつい調べたくなってくるのです。これって,最高の贅沢なんだろうなあ。

5.学級通信『バジル』 B5  5日分   M.O
 今回持ってきた学級通信の内容は,以下の通りです。
 No.23「いずがま古墳を探してみました」
 No.24「もしも原子が見えたなら」(想像図)
 No.26「『鉄塔を登る男』の授業から(道徳)
 No.27「<ものとその重さ>の授業より」(仮説実験授業)
 No.28「『もやしの絵』を描きました」(キミ子方式)
 このうち,No.27は,子どもたちとの仮説実験授業の本格的な授業記録です。この授業で飛び出たのが,Sという男の子とRという女の子。ちゃんと,授業を盛り上げてくれる子がいるんだよなあ。ありがたい,ありがたい。

 そのほかに,何があったのか忘れてしまいました。あははは…。情けない…。ホント,ロートルになったなあ。

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