珠洲たの通信・2006年9月号

 ご無沙汰しております。
 先月は,突然ふけちゃって申し訳ありませんでした。2ヶ月ぶりのサークルで,たのしく話ができると思っていたのに,たったの1時間のお付き合いでした。そこで,このサークル通信も詳しい内容を書くことができません。
 それでも,がんばってなんとかまとめますのでよろしく。

■9月の例会の参加者
K.Y(NYSB)  M.T(NYSB)  K.H(S市O中)  T.M(N町M小)  H.H(S市S小)  M.O(S市S小)

資料の紹介

1.ものづくり2点             紹介 M.O
 今月は,仮説の全国大会の資料から,気に入ったものを4点持ってきました。そのうちものづくりのレポートが二つ。
 一つは,アルミ針金1本を曲げて作る「やじろべえ」です。障害児学級でも使える簡単なものと,ちょっと複雑な形をした一本足やじろべえを作ってみました。
 一本足やじろべえを子どもたちと作るには,なにか台紙になるものがほしいなと思います。イルカの形や自転車の形を作ろうとするのですが,なかなかうまくいきません。ちょっと技能を要します。型紙を用意して,その線の通りに曲げる-という風にすれば,けっこういけるかも知れません。
 今の子どもたちは,やじろべえを知らないかも知れません。こういう世界にも出会わせてあげたいものですね。
 もう一つは,「アルソミトラのたね」の折り紙です。資料は「ZAGを飛ばそう!」というタイトルで滋賀県の森村さんのものです。ZAGというのは,アルソミトラという植物の種の様子を再現したグライダーのことだそうです。
 アルソミトラのタネのグライダーと言えば,『たのしい授業』『ものハン』にも出ています。紙を切り抜いてクリップを挟むだけでとてもよく飛ぶので,子どもたちにも好評です。今回紹介したのは,半分の折り紙を折って,ホチキスでとめるだけです。これまた簡単。ただ放すだけの飛ばし方と,まん中に人差し指を乗せて,スナップをきかせて斜め上にそっと飛ばす方法があります。こちらの方は,少しスピードがついて,グライダーを飛ばしている感じです。
 ちょっとした時間があればできるので,テストの後の隙間時間などにお薦めします。

2.『ブログ的気楽レポ・2006年9月号』 B5  8ぺ  M.O
 夏休み中の活動の内容と,そこから自分が得たものをまとめてみました。
 一つは「KITサマーサイエンススクール」での講師のこと,二つめが「仮説実験授業全国大会」参加記,そして3つめが「たのしい授業・サマーセミナー」です。
 KITでは,高校のFさんと組んで,いつもとはちがう雰囲気でやりました。でも,さすが仮説です。誰と組んでもそんなにかわんないのです。この講座のお陰で《タネと発芽》をより深く学習することができて,次回学級でやるときにもいいヒントをたくさん得ました。
 全国大会は,お店も出したし,レポートも2本持っていったし,Kさんともしゃべりまくったし,新居さんともお話ししたし,もう言うことなし。たのしいレポートも手に入って,秋の夜長もネタに事欠きません。
 恒例になったサマーセミナーへの参加。小松のはからいで,主催者に「珠洲たのしい授業の会」も入れていただいています。少しでも,能登での「たのしい授業の会」をコマーシャルできればと思っています。
 「今月の本棚」では,この夏に手に入れたガリ本を紹介しました。
○板倉聖宣他著『授業科学による教育観の変革』(ガリ本図書館,2006,123ぺ)
○中一夫著『教育学と仮説実験授業』(ガリ本,2006,130ぺ,約1000円)
○斉藤萌木編著『私の卒業論文』(ガリ本図書館,2005,203ぺ,約1000円)
○斉藤裕子『I君日記』(つばさ書房,2000,215ペ,1600円)
○斉藤裕子『ちっちゃい花束』(キリン館,2000,254ぺ,1700円)
○林泰樹著『5の1とU太とぼく』(たそがれ書房,2006,198ぺ,約1000円)
○板倉聖宣他著『たのしく教師』(キリン館,2006,206ぺ,1500円)
 ここまで,どの本も刺激的です。とくに板倉さんの「授業科学」に関する本は,教育の研究を科学的に進めているのはオレ等しかいないと思わせてくれるものでした。悪いけど,佐藤学さんの本はもう読まないかもなと思いました。ガリ本の他には,以下のような本を読みました。今年の夏は,よく本を読んだなあと思います。ただし,計画していた『中谷宇吉郎集』などは,1冊も手をつけず…。興味の向くまま気の向くまま…ですね。
○安野光雅・藤原正彦著『世にも美しい日本語入門』(ちくまプリマー新書)
○梅田望夫著『ウェブ進化論』(ちくま新書)
○高橋哲哉著『国家と犠牲』(NHKブックス)
○ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて・下』(岩波書店)
○ダグラス・スミス著『憲法は政府に対する命令である』(平凡社)
○小熊英二著『日本という国』(理論社)
○ル・グウィン著『ゲド戦記(全6巻』(岩波書店,7350円)
○板倉聖宣著『電磁波を見る』(仮説社)

 以下の資料については,私がいなかったので,みなさんの反応は分かりません。一応,どんなものかだけ,紹介しておきます。

3.『非常口のマークができるまで』 B5  4ぺ   紹介 M.O
 全国大会の資料から,「非常口のマーク」について調べたものをもってきました。大阪の水口さんのレポートです。非常口のマークの誕生秘話?の様なことがまとめられている小冊子です。
 授業には,実際の各国の非常口マークの写真などがあればいいと思います。

4.『ペンギン』 A4  10ぺ  紹介 M.O
 これも全国大会で仕入れたネタ。いや,ネタと言うにはもったいないくらいおもしろい科学読み物になっています。1時間あればできると思います。
 ペンギンと言えば,寒いところに住んでいると思ってはいないでしょうか。
 日本にいるペンギンはどうして普通の気温でも元気でいるの? 水族館のペンギンの部屋には,氷山なんかをかたどったものが多いけど…。そんな疑問に答えてくれます。これをまとめたのは,研究会のTさんの娘さんです。
 ペンギンについては,Mさんから情報が入りましたので紹介します。
ペンギンのお話は、どこにすんでいるかというところで能登島水族館の環境の話になりました。
ラッコの水槽の水温はガラスにさわると低いが、ペンギンはそのままの状態でなんの管理もされていない。
そこで、赤道近くにもいていいのではないかということになりました。
マダガスカルペンギンには驚きました。
その後、どこで発生したのか、何種類くらいいるのか、すんでいるところは海岸付近なのかなどです。内陸にもいれば昆虫とか食べるのかとか。
私がネットで調べたところ、ペンギンはニュージーランドが発生の源らしい。
現在は18種類程度存在。みんなやっぱり海の近くに住んでいます。
昆虫を食べるという記載は今のところ見つかっていません。
自分で一番びっくりして、想像したのは、一番大きかったペンギンの化石の体長170cm(ちょっとみたくないかも)。こんなのが現存していたら、ペンギンは恐ろしい鳥類かもしれません。

 やっぱり参加した人の意見は聞いてみるもんだねえ。Mさん,ありがとう。

5.平成18年度石川県中学校教育課程研究集会部会資料 A4  2ぺ  K.H
 表題の研修会のために書いたレポートです。
 最近は,資料持ち込みの研修会が多くて困ります。だれかが読んで参考にしてくれるのならいいのですが,わずか数人のために書いていくレポートは,昔の研究紀要と同じくらい無駄な気がします。
 しかし,ま,その一方で,ちゃんと実践をまとめる機会だと開き直れば,それなりに負担に感じずにまとめることができます。Hさんも,この4月に取り入れたトランプによる正負の数の実践をまとめています。

 その他にも,「エラン・デ・ミテ」回転板付き(紹介:M)もあったそうです。まだ話題はあったのでしょうが,何度も言うように私は途中退席したのでここではまとめきれません。

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