珠洲たの通信・2005年4月号

 さて,新しい環境で約1ヶ月半。そろそろ自分のペースをつかんできたでしょうか? わたしは,昨年とあまり変わらない「級外」。それでも,仕事の内容は全く違うので,てんやわんやとやっています。
 メールにも書きましたが,この忙しいのに(から?),最近流行の「ブログ」というものをはじめました。ブログというのは「ウェブ+ログ」の略で,ネット上でHPを作成していくものです。ホームページ作成のための技術やプログラムは必要ありません。レイアウトの自由度は少ないですが,それでもいろいろと提供してくれる会社もあります。わたしは,ネスク・ヤフー・ティーカップ・ニフティと試してみましたが,結局,現在はニフティにブログを開いています(2022年5月よりAmebaに移行しました)。サーバーによっては,会員登録さえすれば,50MBほどのHP用の容量をもらえるので,十分です。ちなみに,「珠洲たの」の公式HPは,現在,すべてのファイルをあわせても9MBくらいしかありません。皆さんも気楽にはじめてみてはいかがかな?

■4月の例会の参加者(5名)
M.S(NYSB)  T.M(N町M小)  H.H(S市S小)  K.H(S市O中)  M.O(S市S小)

資料の紹介

1.『子どもたちとの最後の一日』 B5 4ぺ   M.S
 読んでる方は,ドキドキしながら1ヶ月ごとの変化を知ることが楽しかった「学級物語」の1年間の〆です。
 自分を素直に出せない子につきあう担任のSさん。Sさんにとって,この1年間で「子どもをそのままで受け止める」ことの難しさを知ったのではないかなあと思います。「自分は教師である。教師という威厳が必要である」-という殻をやぶったとき,しんどそうな子どもが心を開いてきてくれたような気がします。まあ,端から見ていての感想ですが…。
「長い長い1年が終わりました。本当に3月はやってくるんだろうかと思って過ごした1学期後半。これでいいのかなあ~と過ごした2学期。自分らしく過ごせるようになった3学期。」と書いています。
 最後は,「さらりと別れたい」と思ったというSさん。「なんで,そう思ったの?」という私の問に対して,メールでこんな答を返してくれました。
その答えなんですけど,
自分で,なんでかなあ~って思い出していたんです。
それではっきりしたので,答えます。
それは,あまり強い思い出を残したくなかったからです。
インパクトがあるような,すごいよかったなあ~って
授業をしたり,別れ方したら,余計に寂しくなるじゃないですか。
だから,さらりと別れたのです。
それだけです。そう考えたから,特別な時間をとらなかったのです。

 寂しさを紛らわさなければならないほどのつきあいになってしまっていたって事ですね。いいなあ。

2.『今月の本棚2005年3.4月号』 B5  6ぺ  M.O
 毎月書いている「今月の本棚」の「まえがき」が,いつの間にか「最近ボクの思い」の発露になっていて自分でもビックリします。特に今月は本とは全く関係のない前書きになりました。さて,この3,4月に読んだ本は以下の通り。
○桑原眞二,大野一興共著・ikko絵『山古志村のマリと三匹の子犬』(文藝春秋,2005)
○高木仁三郎著『証言-核燃料サイクルの未来は』(七つ森書館,2000)
○斎藤貴男+東京管理職ユニオン編著『成果主義神話の崩壊』(旬報社,2005)
○滝川康治著『幌延-核に揺れる北の大地』(七つ森書館,2001)
○梶田叡一著『内面性の人間教育を』(金子書房,1989)
○和田秀樹著『大人のためのスキマ時間勉強法』(PHPエル新書,2003)
 特にお薦めというのはありませんが,教材にするなら『山古志村』かなあ。今年は道徳も持っていないし,僕は使えそうにないけど。

3.『1を聞いて10を知った気になることの怖さ』 B5  7ぺ  M.O
 先のサークルでも話題にしていた『子供ノ実験室』に出ていた「ろうそくの実験」について,その後分かったことをまとめて来ました。
 やはり,すっきりさせてくれたのは,我らが県内の仮説研究家・福岡さんでした。HP上に紹介したサークル通信を読んで,すぐにメールを送ってくれました。ボクのこのレポートの副題の一つを「研究仲間のいる楽しさ」としたのは,そういう意味があります。
 自分が不思議に思ったことを,こうしてみんなにも話し,みんなからのいろんな情報を得ながら,もう一度それをまとめてみんなに返していく。こういう一連の研究というかレポートづくりというか話し合いというか,そういうことがものすごくおもしろくて夢中になってしまいます。これがサークルの良さですね。
 今回,レポートをまとめながら,「自分は,仮説実験授業のよさを再発見していることについて書きたいのだ」ということが分かりました。これは最初から思っていたことではありません。最後に書いた「<何が分かりましたか>授業との決別を」というまとめは,自分自身で考えていたことのハズなのに,書いている間に,よりはっきりしてきたという感じです。
 この時のレポートは未完成でしたが,理科部会には一応の完成品(8ページになった。上のPDFファイルは完成品です)を提出しました(次回のサークルに持ってきます)。

4.『「どっちに転んでもシメタ!」とでも思わないと…?』 B5  4ぺ  M.S
 どこまでが本当の題名なのかわからないレポートです。たぶん「思わないと…?」という部分がないと,今の本当の気持ちは伝わらないのでしょうね。
 さて,この4月には,いろいろと異動がありました。珠洲に戻ってきた人。メンバー同士で同じ学校になったという人。そんな人たちに混じって,Sさんは県立の某学校に勤務することになりました。Sさんは専門家であり適材であるとは思いますが,本人の希望というわけでもなく決してうれしい異動ではなかったと思います。
 今年度新設された学校ということで,すごく過激な年度初めだったことが,メーリングリストからも伝わってきましたが,こうしてレポートを読んだり話を聞いたりするとより臨場感を持って伝わってきます。オエラサンが来ると一瞬にして×××というあたり,オフレコですが,すごい話でした。さすが県立。
 職場では,一気にベテランの域に達しているような感じですが,今後,若いあんちゃんたちとどんな学校を作っていくのでしょうか。ある意味,楽しみです。

5.「6年学級通信」 B5   4ぺ  H.H
 今年は,ボクと同じ職場となりました。机もボクの右隣です。一緒にいろいろなことができそうで楽しみです。
 今の6年生は,ちょっと難しい子が何人かいます。また,学校全体として高学年がもう少し力を発揮してくれないか-と思う場がたくさんありました。昨年は,十分なことができなかったので,今年は,じっくりと腰を落ち着けてやっていきたいと思っていたところへ,彼がやってきたので,面白くなりそうです。
 さて,この学級通信には,例によって「題名」などありません。子どもたちと交わした「3つの約束」のことと,「から」という授業のことについて子どもたちの感想が紹介されています。子どもたちの感想を読むと,結構しっかり文章が書けるんだなあと感心しました。
 今後どんな風に変わっていくのか行かないのか,ご期待下さい。
「何をやるにも仮説実験!」という精神でいきます!

 このほかに「給食だより3月号」(O),「一家に一枚周期表」のコピー(紹介:O),「なんかの本のQ&A」(紹介:H)などがありました。
 特に「一家に一枚周期表」は,たのしい授業メーリングリストでも話題になっており,なかなかきれいなものです。インターネットからとったファイルを印刷しても結構きれいになりますが,無料で配布されている(送料はかかるが)A2版のものは文字もはっきりわかってとってもきれいです。さらに,A1版が有料で販売されていることも知って注文してもらったので,5月にはサークルでも,お目見えすることでしょう。

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