2022年現在,宝立町にある義務教育の学校は「珠洲市立宝立小中学校」のみとなりました。以前は,もっとたくさんの学校があったんですよね。
校歌というのは,その学校の卒業生なら,大人になっても口ずさむことができる歌です。
歌詞は見つけたけど,楽譜があると嬉しいな~。
鵜島小学校
一 柳のまどに そよそよと
緑の風が やってきて
ほらほらきこうと ささやいた
明るい校舎に いきいきと
鵜島の子供は 学んでる
二 柳のまどに きらきらと
まあるい虹が やってきて
ほらほらごらんと ささやいた
光や花を あびながら
鵜島の子供は 手をつなぐ
鵜飼尋常高等小学校 作詞:鴻巣盛広 作曲:大西安世(1932年制定)
一 仰げば高き 宝立の
雄々しき姿 ならいつつ
大空ひたす 珠洲の海
広く清きを 学びつつ
正しくなおく 育たんと
日毎いそしむ 文の道
二 白波めぐる 見つけ島
みどりのかむり いただきて
ながめもあかぬ この里に
知徳をみがき 体を練り
あふるる力 養いて
御国の為に つくさばや
橿原小学校 八波則吉閲 春藤俊平作
一 重厚
加志波良比古の 御社(みやしろ)の
千年(ちとせ)の杉の 深みどり
かはらぬかげに そゝり立つ
わが学びやの 気高さよ
二 進取
いでやひねもす 夜もすがら
流れ流れて 海に入る
善野の川の 淀みなく
学びの道に いそしまん
三 堅実
宝立山の 動(ゆる)ぎなき
高き雄々しき 心もて
世にもすぐれし 人となり
御国の為に 尽くさなん
小屋小学校の歌(愛唱歌) 作詞:田中真一 作曲:民山明(1949年4月制定)
一 宝立が丘へ 陽は昇り
善野の川の 岩に映ゆ
かじかの声は 窓に澄む
美谷に浮かぶ 我が校舎
二 幸ある里へ 鐘がなり
緑の木々に こだまする
集う瞳は るりの色
進んで学ぶ 我が友よ
三 溢れる樹海へ 草茂り
祖先の恵み 背に注ぐ
紫の地に 竜おどる
はためく校旗は 我が希望
馬渡小学校 作詞:前田孫太郎 作曲:桶間房子(1950年3月制定)
一 文化ゆかしき 馬渡校
青葉若葉に つつまれて
窓に小鳥の 声ほがら
たのしく助け 伸びゆかん
二 舟橋川の たゆまざる
流れも清き 姿をば
日々に学びて すくすくと
清くすなおに 伸びゆかん
三 つらなる山に 木々茂り
炭焼く煙も 長閑なり
輝く徳宇の 名にかけて
強く世の為め 伸びゆかん
宝立小学校 作詞:藤田福夫 作曲:山下成太郎(1965年3月制定)
昭和36年(1961年),鵜飼,鵜島,柏原の3小学校を統合し,創立。その後,平成24年(2012年)に宝立中学校と一緒に小中一貫校(義務教育学校)として宝立小中学校に統合。校歌も変更した。
一 海風沖より 吹きくる能登の
岬に潮の 音きくところ
伸びゆく日本の 力をたたえ
誇りの校章 桜をかざし
光にむかって われらはすすむ
二 海幸野の幸 あふれる珠洲の
島かげのどかに 船行くところ
真青にひろがる 海原越えて
越路の銀嶺 見渡す丘に
はるかな未来を われらは思う
三 学園宝立 その門高く
希望の梢の 空さすところ
親しみ集まる 緑の窓に
朝夕明るく 歌声あげて
春秋やすまず われらは学ぶ
本ページのアイキャッチ画像も,同時期の宝立小学校のものです。
宝立中学校 作詞:川口久雄 作曲:内田美代民
一 桜さく 校舎を越えて
晴れそむる 雪の立山
清らなる あけぼのの色
新しき 光を求め
あやまたぬ 理性に生きん
二 青潮の 見付の島よ
風かおれ 漁の舟に
わだつみの 幸限りなし
たくましき からだ鍛えて
天かくる 気はくふるわん
三 長浜の 浦照る月よ
見ごとなる 稲穂の垂りに
吼木なる 鐘もひびくか
ふる里の 歴史をたずね
眼をば 世界に向けん
四 珠洲岬の 潮はさわげど
ゆるぎせぬ 黒峰の山
自立せよ 宝立の友
世のために 学にいそしみ
創造の 道を拓かん
本ページの校歌(鵜島小学校以外)は中嶋吉正著『宝立探訪』(1983)から引用しました。なお他資料で見つけた「校歌の歌詞」と,表現(漢字やひらがな)が異なっている場合がありました。鵜島小学校校歌は,卒業文集からの引用です。 また,校舎の写真(白黒)は『宝立の今昔写真集』(珠洲市立宝立公民館改築記念,宝立公民館発行,1993)から引用しました。ここにお礼申し上げます。
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