これも外来種だった! in 珠洲

里山里海

これも外来種♪
あれも外来種♪
たぶん外来種♪
きっと外来種♪

「愛の水中花」のリズムと音階で…♫

オオキンケイギク(大金鶏菊) キク科  花期:5月~7月

 ついに出ましたオオキンケイギク。
 本種は,日本では「特定外来生物」(わが国の生態系に甚大な被害を及ぼすので,積極的に駆除を行う必要がある外来種)に指定されています。この植物も,いつの間にか,身近なところでたくさん咲いています。他の外来種の例に漏れず,お庭なんかで大切に大切に育てている人もいて,なかなかなくなりません。
 北アメリカ原産明治時代中頃に観賞用あるいは緑化用として導入されました。多年草なので,一度場所をいただければずっとずっと咲き続けます。(宝立町南黒丸,2021.6.5)

 強健で冬期のグラウンドカバー効果が高く,花枯姿が汚くないなどの理由で,ワイルドフラワー緑化で最も多く使われたものの一つである。道路の法面緑化等に近年大量に使用されるようになった。緑化用のポット苗としての生産・流通があった。増えすぎを防ぐためには、梅雨時に刈り払いを行い、結実を防ぐことが必要である。河川の土手等に黄色い花を一斉に開花することから、地域の住民に親しまれている場合がある。(「特定外来生物の解説」より)

My愛犬の散歩コースにあるお庭に咲くオオキンケイギク
コスモスのようなきれいな花
海岸でも自生

ワルナスビ(悪茄子) ナス科  花期:6月~10月

 ジャガイモに似た花をもつ植物を見つけました。
 学校と道路の境目のコンクリートの間から,気合いを入れて生えている雑草です。花は可愛いのですが,茎全体にはするどく尖ったトゲが生えていて怖いです。しかも,ご丁寧にも葉っぱの裏にもトゲが…。まるで,「抜けるもんなら抜いてみろ」という感じです。
 ネットで調べると,ナス科の植物で,名前はワルナスビ。悪いなすびという意味なのでしょうか。和名を付けたのは牧野富太郎らしいです。彼は,他にも,イヌフグリ,ママコノシリヌグイなど,おもしろい名前を付けている人です。
 北アメリカ原産の帰化植物。牧草に混入して明治時代の初期に入ってきたらしい。要注意外来生物。全草がソラニンという有毒物質を含んでいるそうです。嫌だなあ~。(野々江町,2017.6.28)

ヤブカンゾウ(藪萱草) ススキノキ科  花期:6月~8月

 きれいな花を撮りたいと思うのですが,なぜか,花びらが重なり合ってぐちゃぐちゃになります。それもそのはず,この植物は,八重咲きなんです。だから実はできません。
 外来種に含めましたが,有史以前中国から導入されたらしいです。だから,もう日本の在来種の顔をしているようです。
 日当たりのいい林縁によく咲いている多年草です。(宝立町鵜島,2022/07/24)

ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙) アヤメ科  花期:6月~8月

 この植物はずっと前から自宅の花壇に咲いていて,広がって困るくらいです。それが,最近,道路の脇にも咲いているのが目に付くようになりました。ちょっと濃すぎるオレンジ色の花なのでけっこう目立ちます。
 本種は,南アフリカ原産明治時代中期に日本にやってきた球根草です。「花しらべ」によるとヒオウギズイセンとヒメトウショウブの交配種らしいです。栽培されていたものが逸出したんですね。(宝立町宗玄,2022/07/24)

ハクチョウソウ(白蝶草) アカバナ科  花期:6月~11月

 以前はガウラと言われていたようです。北アメリカテキサス州原産で明治時代中期に日本に来た多年草植物。伸びた茎に白く可愛い花をつけるので大変目立ちます。カタカタ名だけ見ると「白鳥」かなと思ってしまいますが「白蝶」です。
 おしべやめしべのつき出ている姿がきれいです。写真を撮ったとき,ちょうど小さなアブ(ホソヒラタアブかな)がホバリングしながら飛んでいました。(宝立町宗玄,2022/07/25)

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) ヤマゴボウ科  花期:6月~10月

 名前に「洋種」と付いているとおり、外来種の仲間。明治初期北アメリカからやってきたらしい。現在は,山野や道ばたなどのすこし湿った場所に自生している。名前は,根っこがゴボウに似ているかららしい。根っこを見たことがないので知らないが。
 小さくて白い花が咲き,次々と緑色の実になっていくのが可愛い。この果実は,その後,黒紫色になって目立つ。果実と根には有毒成分が含まれているので要注意。(宝立町宗玄,2022/08/05)

メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科  花期:6月~11月

 北アメリカ原産の越年草。明治時代に帰化が確認され,現在は,道ばたなどに咲いている。写真は,海の傍の休耕畑に一斉に咲いていたもの。
 オオマツヨイグサよりも小さな花をつけるので区別ができる。雌(メ)は,小さな花という意味らしい。花の大きさは3センチほど。(宝立町南黒丸,2022/08/14)

マルバルコウ(丸葉縷紅) ヒルガオ科  花期:8月~10月

 海岸の堤防の近くに,ヒルガオのような小さな花が咲いていました。花の色が橙色なのでとても目立ちます。真ん中が黄色で可愛い。
 熱帯アメリカ原産の帰化植物で,江戸時代末期に観賞用に導入されたそうです。つる性の1年草なので,来年もそこにあるのかは種の発芽次第ですね。
 漢字で「縷紅」と書くルコウは,細い糸という意味のある「縷」に花色の紅があわさって「細い糸のような葉をもった紅色の花をつける植物」という意味があるそうです。(宝立町南黒丸,2022/09/09)

カクトラノオ(角虎の尾) シソ科  花期:6月~9月

 元はと言えば,北アメリカ東部の日当たりのいい湿地にいたのが,大正時代に観賞用に導入された植物です。まだ帰化しているとは言えないのかもしれませんが,わたしの近くでは,道ばたに生えていました。多年草です。
 名前の角は茎が四角ということ。虎の尾は,花の形ですよね(宝立町鵜島,2022/09/12)

アキノノゲシ(秋の野芥子) キク科  花期:9月~11月

 本種は,東南アジア原産で,日本全土に分布している史前帰化植物。稲作と一緒に渡ってきたらしい(Wikipediaより)。
 名前の由来は,秋に咲くノゲシという意味。葉は互生し,茎の上部にたくさんの花序を出し,2㎝くらいの淡黄色~白色の花(頭状花序)1を多数つけます。
 日当たりのいい草原に自生する1年草です。(三崎町小泊,2023/09/14)

  1. 頭状花序(とうじょうかじょ)というのは,主としてキク科の花に見られる花序である。多数の花が集まって,一つの花の形を作るものである。(Wikipediaより) ↩︎

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